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呪いの性剣
官能リレー小説 - ファンタジー系

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呪いの性剣 5

それは自慢になるのか?なんだかよくわからないが、弟子は萎えたものをくねらせて得意気だ。
どことなく微妙な空気が流れる。
「まあいい、この倒れている男を利用するか」
「師匠を?」
「死因は快楽が強すぎてのショック死だ。もしかしたら息を吹き返すかも知れんしな…」
弟子は迷った。可能性があるのはいいが女に師匠を引き渡すのは気が引ける。
しかし、迷っている間にもどんどん蘇生確率が減っていくだろう。ここは師匠の開放した性剣を信用する事にした。
「ショックで死んだのならまた強いショックを与えんとな」
女が言う。
妙ななりゆきで性剣と協力する事になってしまった…。弟子は奇妙な気持ちで胸がいっぱいだ。
とりあえず、萎えた物を揺らしながら女に近寄る。
「強いショックとは…」
そう言いかけた時、女の手元には金属棒の様な物が出現していた。
長さも太さも先程まで突き刺さっていた剣の柄に似ていたが、色合いはこちらの方がずっと綺麗だ。
その棒を師匠に近付けていく。
「これには魔力が込められている。電気ショックを与えるついでに魔を注入する」
女は予想以上にきちんと説明してくれた。
「魔ねえ…」
良い気はしないが、自分達が解放しようとしていた魔剣の言う事だから間違いは無いのだろう。
師匠の肉体が一瞬だけ銀色に輝いた様な気がした。
性剣の光沢に似ていた。人間味を感じさせないその変化に弟子は寒気を覚える。
自分達はなんて事をしているのだろう、今更になって恐ろしくなってくる。

大体2人がこんな事をしなければ、師匠も死なずに済んだし妙な女が出現する事も無かった。
完全な藪蛇だ。

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