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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 96

しかし向けている優しいはずの顔には駿の精液がべったりとこびりついている。
いや、顔だけではない。見れば全身、それも綾子だけでなく響香たちまでもが駿の精液まみれになっていた。
もちろん彼女たちの子宮は駿のであふれるくらいいっぱいになっている。
それどころか、後ろの穴までしっかり精液を注がれている。
これが屍美女を相手にして生きていられる男の勢力ということだろうか・・・?

「しかしずいぶんと出されてしまったの。これでは本当に駿の子供を孕んでしまいかねんぞ?」
「ええっ!?は、母親の私が駿ちゃんの子供を産むだなんて、そんな・・・」

まだ近親相姦に抵抗のある智恵美は、精液まみれの顔にこれまた精液まみれの手を当てて恥ずかしがる。
しかしその抵抗は最初の頃に比べると明らかに弱い。
彼女も少しずつ屍美女の本能を理解し始めているのだろう。
智恵美の様子に響香は苦笑しながら同意する。

「そうねぇ・・・。駿の子供を産むのは嫌じゃないけど・・・。まだもう少し駿との甘い時間を楽しんでいたい・・・かな?」
「・・・?妙なことをおっしゃるのね?
 子供を産んだ後でも、逢瀬の時間なんていくらでも取れるでしょうに」

平安生まれにして弟の子供を産んだこともある静那は、響香の言葉に首をかしげる。
どうやら生まれついた時代の価値観が違いすぎて、響香の言葉の意味を理解できないようだ。
静那が不思議そうに駿に視線を向けると、その両脇に陣取った明日香と美羽が幸せそうに駿の寝顔をを観察していた。
お子様な2人は難しい話に参加せず、お楽しみにぼっと慰している。
ちゃっかり駿の隣をキープしているのが、彼女たちらしい。

「それで・・・佳代ママ?これからどうするの?」

静那から駿を取り戻すという目的と島の探索を終えた今、彼女たちには目的らしい目的がない。
一応いつでも本土に戻れるように準備はしていくつもりであるが、無人島であったこの島でさえ、これだけの騒ぎがあったのだ。
うかつに本土に戻るのは危険かもしれない。
そんな響香の意思が伝わったのか、佳代はしばらく駿の顔を見ながら物思いにふけると、

「・・・しばらくはこちらで暮らしていたほうがいいじゃろ。
 いずれは本土も調査せねばならんじゃろうが、危険とわかっていてあえて踏み込むこともあるまい」

と言った。その言葉には駿との性活を楽しみたいというのもたぶんに含まれているのだろう。
響香たちも素直にそれに同意する。
こうして神薙家の一族は、この島でしばしの時間を楽しむことになったのであった。

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