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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 67


突然知らない人の名前を言われ、駿はきょとんとする。
自分の言いたいことがわかっていないと気づいた静那は、機嫌を悪くしながら今度はわかりやすく言う。

「静那。それがわらわの名前です。弓姫なんて他人行儀な名前で呼ばないでください」
「「え?弓姫って名前じゃなかったの?」」

思わぬ発言に駿だけでなく明日香までもが驚いて声をそろえる。

「違います!それは下々の者が勝手につけたあだ名みたいなものですっ!
 駿王丸は私と一緒に暮らしていたのだから、知っているはずでしょう!?」
「あ、ああ。ゴメン、姉様」

あまりの剣幕に、自分が駿王丸とかいう弟とごっちゃにしていることを思い出した駿はあわてて謝る。
いずれ誤解は解いていくつもりだが、今はこれ以上ややこしいことにしたくなかったのだ。
幸い駿が素直に謝ったことで機嫌こそ直らなかったが、それ以上文句を言うこともなかった。
早くみんなと合流して世の中の常識を教えてあげないと。
駿はバラバラになってしまったみんなの安否を気遣いながら、そんなことを考えていた。
と、あれこれ言いながら駿達は帰る準備を始める。
静那の棺は相当保存状況が良いらしく、一緒に収められた物もほぼ完全な形で残っていた。
遺言で武者姿で葬られた静那は、それらを脱ぎ捨てていたが、機能には問題なさそうである。
籠手と臑当てを装着し、帯に太刀を差す。
背中に矢筒を背負い、襷掛けにした帯で止める。
屍美女がどんな物かは理解していないが、本能が身体を覆う事を拒否していて、最低限の装備をした後、鉢巻きを締めて弓を持つ。

「準備ができましたわ…行きましょう…」
ほぼ裸でも、颯爽とした女武者となる静那に、駿も明日香も微笑み返す。
一応、駿も衣服らしき物を探したが、自分の衣服は静那のせいで残骸と化していたし、静那の鎧は余りの重さに駿には着れない…なので恥ずかしいが、帰るまでは裸である。
そんな駿のアクシデントはあったものの、出発の準備を終えた駿に明日香が近寄り、半勃起状態の駿のペ○スを握って言う。
「出発する前に…オチ○チン欲しいよぉ…」

要は明日香的に『腹が減っては…』と言う奴である。
だが、静那との交わりで精力を消耗した駿の勃起力はかなり弱まっていた。
「いいけど…先に栄養補給させてよ」
静那の母乳の効果より消耗度が高かった事は駿も何となく理解できていたので、明日香の乳に吸い付いてミルクを喉を鳴らして飲む。
「んはぁ…おっぱいいいよぉ…」
勿論、明日香に依存などある筈も無く…駿に吸われる快感に、恍惚とした表情で駿の頭を抱く。
若干不機嫌になる静那だが、明日香にまだ恐怖感が残っているのか文句を言わずに見ていた。

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