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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 66

いくら屍美女になったとは言え、性的知識のない彼女にとってバイブやレズは未知の領域、理解の範疇外だ。
いくら駿や自分が大丈夫だと言っても、はいそうですかと納得できるものではないだろう。

(うう、私ってそんなに怖いのかな・・・?)

小刻みに震える静那の手を握りながら、明日香はそう思わずにはいられなかった。
駿は複雑な表情を見せる明日香に微笑みかけて、頭を優しく撫でてやる。
「さっ、帰ろ…」
笑みを見せそう言う駿に、明日香は静那を見て言う。
「弓姫さん、帰り道は?…」
「妾が知る訳無いでしょ…」
「………」
静那の当然と言いたげな顔に、駿も明日香も言葉を失う。
実は、死んで葬られてからこの場所に運ばれた静那にとっては全く馴染みの無い場所なのだ。
駿を襲った時も、さ迷っていた時に偶然と言った感じだったし、考えて動いていた訳でないので解らないと言うのもある。

「…明日香は、どうやって来たの?」
「…そっから帰ると、明日香達は大丈夫だけど…お兄ちゃんは耐えれないと思う」
流されてきた明日香も、元の道を帰る選択肢は駿が居る限り取る事はできない。
佳代や響香がここに居れば、直ぐに何かしらの答えが出せるが…明日香にそれを望むべくもなく、静那の方は完全に駿を頼る視線をしている。
要は、駿が考えて決断しないといけない訳だ。
選択肢は二つ…出口を先に探すか、佳代達を先に探すか…

「明日香の話を聞く限り出口に出るまで、僕は足手まといになりそうだな。やっぱり佳代ママ達と合流してから出口に行くか。明日香、姉様それで良いかな。」
自分の非力さを自覚し佳代達との合流が最善と判断し明日香と静那に同意を求める。
「お兄ちゃんがそう言うなら良いよ。」
「駿王丸、わらわも異存はありませんよ。」
駿の決めた事に二人も快く賛成する。


「よし。それじゃ早速行こう。きっと智恵ママたちもさがしてるだろうし」

その言葉に静那がピクリと反応する。
きっと先ほどの明日香のような、イモムシ片手に自分をいじめたサドっぽい人たちを想像しているのだろう。
駿はそんな想像力豊かな静那に苦笑しながら、優しく頭を撫でる。

「大丈夫だよ。みんな優しくていい人たちばっかりだから。
 それじゃ弓姫。知ってる範囲でいいから安全な道を案内してくれない?」
「・・・静那」
「は?」

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