屍美女の大群 64
それゆえ彼女は明日香の行為が股間で暴れるバイブのように汚らわしく、忌避すべきものと映った。
「い、イヤアアァアアァッ!?」
「わきゃッ!?」
「ひ・・・ひ・・・ひいぃッ・・・!」
静那は首を振って明日香を切り離し、必死にそこから逃げ出そうとする。
しかし屍美女となり、常に性欲を持て余す身体となり。
いつも濡れそばっている淫裂にバイブを突き刺されてしまっては、快感で腰砕けになって思うように動けない。
惨めに地べたを這い、必死に逃げようとするその姿はあの伝説の『弓姫』とその人とはとても思えなかった。
恥も外聞もなく逃げようとする静那に、明日香はゆっくりと起き上がってやってくる。
「ひ・・・ひいぃッ!?」
「うう〜っ、いきなり突き飛ばすなんてひどいよ!
もうこうなったら手加減なんかしないんだからねっ!?」
「や、やめ・・・!助け・・・!」
彼女の必死の叫びは最後まで言葉にならず。
明日香の無邪気で凶悪な調教が幕を開けた。
「弓姫さん、お兄ちゃんを返してくれたら何もしないよ。」
明日香はバイブを振り回しながら凶悪な笑みを静那に向ける。
「いやぁ!!しゅっ駿王まるぅ!!助けてぇ!!」
絶望的な状況に静那こと弓姫は最愛の弟、駿王丸の名を叫んだ。
「さっきから駿王丸ってうるさいわよ。早くお兄ちゃん返しなさいよ。」
静那の悲鳴にキレた明日香は猛スピードで静那に掴みかかる。
「ひっいい!!。」
絶望的な状況に静那は泣き叫ぶ事しか出来なかった。
「よせ明日香、その人は悪くない。離して上げるんだ。」
「あっお兄ちゃん、無事で良かった〜そっちに来るね♪〜」
「あぁぁぁ!!駿王丸わらわをダメです、見てはダメェ!?」
明日香が静那への調教を初め様とする駿が出て来て明日香に止めに入ると。
そして、駿の前で霰もない姿をさらしてしまった静那は半狂乱になっていた。
「有り難う、明日香…」
屍美女同士の超人バトルに関しては全く無力な駿は、笑顔で明日香を抱き締めキスをする。
正直、助けてくれるのは佳代か響香かと思ってたから明日香と言うのは意外中の意外だったが、やはり自分の無力さを思い知っただけに家族と合流できた事に心底ホッとしていた。
ホッとしながらも駿は、自分で出来る範囲の戦後処理をしようと、一旦明日香から身を離す。
そして、ショックで泣き崩れる静那の前にしゃがみ、彼女に手を差し伸べる。