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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 63

死に別れた弟、駿王丸。
死の間際にあった彼と交わり、子供までもうけた静那は弟を失って以来、夫を迎えることなくこの世を去った。
それほど彼女は駿王丸を弟として、男として愛していたのだ。
それを渡せとは己の命を奪われるも等しい要求。
静那としては迷わず『No』と言いたいところだが・・・。

ブブブ・・・!

「ひぃぐッ!?イヤッ、イヤアァァアアァッ!?」

股間で暴れる奇怪なイモムシ(バイブ)は、静那の不快感と快感をこれでもかとあおり、彼女から正常な判断力を奪おうとしてくる。
愛情と嫌悪感の間で板ばさみになり、答えられなくなった静那。
それに対し、困ったのは他ならぬ明日香だ。
明日香としては彼女の言質をとって、安心して駿の救出に向かいたかったのだが。
彼女が答えられなくなったせいで、助けに行けなくなってしまったのだ。

(うー・・・どうしよう・・・?早くお兄ちゃんを助けに行きたいのにぃ・・・!)

放っていくには彼女はあまりに強すぎるし、力を奪おうにも持っているのはフェンシングのサーベルだけ。
手錠も力を奪うムシロも持ってきていない。
完全に手詰まりだ。さてどうしよう?
明日香が何か手はないかと考えていると・・・ふと脳裏にある記憶が蘇る。
そこから名案を思いつくと、明日香はニマ〜ッと笑って静那に近寄る。
そして何を思ったか、明日香はにんまり笑うと、いきなり静那の唇に吸い付いた!
「うむぅんっ?!…」
明日香の対応に驚く静那を気にする事無く、明日香の口は下へと向かい、母乳滲む乳首に吸い付く。
「ヒヤァッ!!…」
吸われる事が快感の静那の叫びを聞きながら母乳を飲む明日香は不思議な感覚にとらわれていた。
飲む事に、先程の痛みが消え回復していく感じがする…
後に解る事だが、屍美女にとっては快楽と体液…特に母乳はかなりの効果のある栄養源である事が解った。
そして、神薙家は運良く母乳体質だが、全ての屍美女が母乳を出す訳で無い事も後に解るのである。

さらに言えば、『弓姫』静那は子供を産んだ経験のある女性。
母乳の出やすさはかなりのものだった。
さて静那を気絶させようと唇に吸い付いた明日香の行動に、静那はひどく驚いた。
最初は毒か何かを飲まそうと思ったのだが、そうではない。
この女は。自分を手篭めにしようとしているのだ。
冗談ではない。静那はそう思った。自分の全ては駿王丸のモノだ。
他の、それも同性のモノになるなど考えただけで鳥肌モノだ。
当時それなりの名家に生まれ、育てられた彼女は自慰やレズなんてものは知らない。

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