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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 56

「駿兄、誰かに捕まったんだ。佳代祖母ちゃん、美羽も駿兄助けに行く。」
佳代に駿のピンチを聞いた美羽は快く引き受けた。
「駿って・・・確か最後に見たのは三歳だったな。あたしはあの子を全然覚えてないけど。甥っ子の危機は見逃せないね。あたしも協力するよ。」
綾子は駿が三歳の時に世を去ったので顔は上手く思いだせなかったが、甥の危機に綾子の義侠心に火が付いた。

そんな2人に、佳代は笑顔をほころばせた、が。

「うむ。よい返事じゃ。駿もきっと喜ぶであろ。じゃがその前に・・・」
「な、何だよっ!?」

不意に佳代はまじめな顔になると、綾子ににじり寄る。
何か危険なものを感じた綾子は、思わず後ずさるが時すでに遅し。
その豊満すぎる乳房をがっしりと捕まれてしまった。

「美羽のことと言い、響ちゃんとの勝負のことと言い・・・。
 その性根、死んでもまだ治っておらんようじゃの?
 ちょうど響ちゃんも疲れて動けんようじゃし・・・。
 ここらで1つ、その性格を治してやろう」
「いっ!?ちょ、ちょっと待っ・・・!」
「問答無用!」

その後、綾子は響香が回復するまで、徹底的に佳代にオシオキされた。
それを見ていた2人は語る。
あの傍若無人なお姉様(ご主人様)が、ああも一方的にやられるなんて信じられない。
あの人(佳代)だけは絶対敵に回しちゃいけないと心の底から思いました、と。

――――
だが、間違い無く佳代が二人の娘に教育の名で施した調教こそが、彼女達の性格形成の大きな要因になっている事は間違い無い。
智恵美は母からドMの性癖、綾子はドS…簡単に言えば、そう受け継いだ訳だ。
この母にして、この娘達と言うべきなのである。


とりあえず、綾子が腕をくっつけた後、一行は駿救出に動き出した。
そして、佳代について歩く響香の横に綾子がやってくる。
「響香…さっきは済まなかったな…」
バツが悪そうに頭を掻き綾子は素直に謝る。

普段は豪快で細かい事にこだわらない豪傑が綾子なのである。
恐らく悔しかったのだろうが、響香の実力は認めたのだろう。
「いいのです、お姉様…別にお姉様の事が嫌いになった訳ではないので…」
豪快な反面、強引で暴力的な綾子を響香は恨んではいない。
叔母のそんな性格は割りと好きであるし…経緯はどうであれレズ行為を拒否しなかったのは、どこか憎めない綾子の事を気に入っていたからだ。
「母親として、娘の明日香…そして、最愛の駿を放っておけませんから…」

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