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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 54

響香と綾子の関係は知らなかったが、何となく想像できた。
綾子の言動は母である佳代がよく理解しているし、理解しているからプロレスラーと言う道に行かせ、活躍するようになったが…余計に攻撃的な性格になったようだ。
こればかりは母親として娘の育て方を間違ったとしか言う他無い。
「響香…言うようになったねぇ…アタイが仕込んでやったのにさ…なら、力ずくで従わせるだけさ」
屍美女としてのパワーアップが綾子に絶対的な自信を与えているようで、佳代を怖さを振り払っている。

佳代はそんな綾子を見て響香に囁く。
「響ちゃんや、綾子と自分で決着つけるんじゃ…相手は強くとも、響ちゃんも不死身じゃ…不死身同士なら、力の強さでのうて、想いの強さが勝敗を決めるんじゃ…想いの強さなら響ちゃんは綾子に敗けはせんよ」
優しく響香に言った佳代は、綾子に向かって言う。
「これは綾子と響香二人の問題じゃ…二人で好きなようにせい」
佳代はそう言い捨てて、手頃な岩に腰を下ろす。

綾子は獰猛な笑みを浮かべると、快楽を要求する娘を引っぺがしてポイ捨てする。

「さすがお母さま、話がわかる・・・。
 何、そんなに手間は取らせませんよ。すぐに堕としますから」
「・・・申し訳ないですけど、力ずくで却下させていただきます、お姉様」

手4つで構える綾子と正眼で日本刀を構える響香。
その瞬間2人の間の空気が変わった。戦闘態勢に入ったのだ。
互いに隙をうかがう両者を、見届け役の佳代は冷静に観察する。

(さて・・・身体能力なら全てにおいて勝る綾子と、そのはんでを武器で補う響ちゃん・・・。
 お互いが不死身であることを考えると、綾子のほうがやや上、か・・・)

お互い不死身である以上、勝敗の結果は相手を如何に行動不能にしたかで決まる。
となれば当然、体格もよくダメージを無視して突っ込める綾子が有利と言わざるを得ない。
緊張感の漂う中、綾子は不敵な笑みを浮かべると猛然と突っ込んでいった!

(やはりダメージ無視で突っ込んでくるか!どうする響ちゃんっ!?
 生半可な攻撃では綾子は止められんぞっ!?)
「ハアアァァアアッ!!」
「「!!」」

対する響香は綾子の突進を受けて立つ形で突っ込んでいく!
しかしそれは響香にとって愚策中愚策のはず・・・!?

(特攻覚悟か!?上等ッ!)

綾子はその覚悟やよしと唇を大きく吊り上げると、その日本刀を封じようと左手を突き出す!
それに対して響香は攻撃力のある上段に構えを変えて迎え撃つ!
次の瞬間、2つの影が交差した。通り過ぎる響香と綾子。

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