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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 50

縦横無尽に振るわれる薙刀の竜巻に、みるみると数を減らしていく。
見かけによらず凄まじい智恵美の技術に屍美女のパワーが加わって、とてつもない技となってコウモリ達を薙ぎ倒して行く。
コウモリにとっては、まともな状態の智恵美に出くわした事が最大の不幸であろう…全滅するまでに、殆ど時間はかからなかった。

コウモリの残骸の山を前にして、智恵美は一つため息を漏らす。
襲ってきたとは言え、気持の良い物では無い。
「ごめんなさい…駿ちゃんが待ってるから…」

コウモリに向かって謝る智恵美の表情は、この緊張感とは無縁の女性にしては真剣だった。
と、同時に潤んだ瞳となり熱い吐息が自然と唇から漏れる。
「…はぁ…いけないわ、駿ちゃんのママなのに…」
駿の名を呼び、駿の顔を想像するだけで、智恵美の身体は熱く火照り、常に淫汁滴る淫らなワレメからは、今まで以上に大量の淫汁が滴り落ちる。
下腹部を彩る捲れ上がった花弁は、刺激を求めてヒクヒクと動き…中心上部に鎮座する淫芯は痛々しい程勃起してしまっている。

智恵美の牝の躯は駿を激しく求めているが…智恵美はそんな自分が全く許せないでいた。
相手は実の息子…それも自分は5歳の息子を置いて逝ったのだ。
恨まれていても当然だし、そんな愛情を十分にかけてやれなかった息子を毒牙にかけた自分が本当に許せないのだ。
屍美女となり、人一倍快楽に弱く、天然でおっとりした智恵美とは言え、息子を想う母に替わりは無く…母だからこそ、自己嫌悪に陥るのだ。
だが、智恵美は解っていなかった…
駿が智恵美との肉体関係を求めてやまないと言う事を…

彼の家族を想う気持ちと言うのが性的欲求になっているのは、別に彼女達が屍美女だからと言う訳では無い。
一族の性か…前世の記憶か…
それは定かでは無いが、駿は性に目覚めてから、身内だけしか性欲の対象になっていなかった。
彼は彼で姉、姪、母、祖母と抱いた事も必然だと思っていたし、殆ど後悔もしていない。
むしろ、『駿の女』を一時的に所有した、祖父、父、義兄に激しく嫉妬していた。
駿にしてみれば、本来自分の物だったのを返して貰った感覚なのだ。

そんな駿の気持ちをまだ理解してない智恵美は、薙刀を杖代わりに、息子を求めて火照る躯を引きずるようにフラフラと進む。
「…駿ちゃん…ママが絶対助けてあげるからね…」
助けた駿が抱きついてきて…お互い唇を交わし、息子の上に…
彼女の脳内に沸いてくるそんな淫らな妄想を、頭を振ってかき消し、一歩一歩進む。
端から見ると…『息子に欲情し、息子を求めてさ迷う母』なのだが…



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