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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 37

むしろ全裸に武器だけ装備しているので、よけいにいやらしさが強調されている。
チラリズムならぬ露出リズムだ。
駿は相変わらず全裸状態を維持する家族に赤面するが、すでに全裸を見る以上のことを毎日やっているのですぐに平常心を取り戻した。
ちなみに駿にはナイフが1本だけ渡されている。
なぜ武器を渡してもらえないか問いただしたところ、

「ろくに鍛えておらんオマエでは武器を持つだけムダじゃ。
 逆にケガする危険のほうが高い」

と佳代に言われてしまった。
そもそも駿は男だから、相手に付き合ってやれば向こうも無茶はしないだろう。
それに駿には武術の変わりに佳代の性技を伝授している。
屍美女相手なら、十分すぎる武器だ。

「ま、あんまり女を増やされるとあたしとしてはおもしろくないんでの。
 みんなしっかり駿を守るんじゃぞ−?」

留守番の佳代の言葉に、家族が『応!!』と頼もしい声を上げる。
駿としては何とも複雑な心境だ。
とにかくこうして駿たち一向は、佳代に教えてもらった洞窟に向かって出発した。
途中で綾子たちの襲撃にも備えたが、道中何もなく洞窟に着いたので、駿たちは思わず拍子抜けしてしまった。

「・・・ホントにここに綾子おばさんたちがいるかな?」
「いなかったらまた島を探し回るだけよ」
「でもでもっ。ここに明日香たちのご先祖様がいるんでしょ?
 明日香会ってみたいな〜」
「駿ちゃん、駿ちゃんだけは私たちがしっかり守ってあげるからねっ・・・!」

あまりにアッサリした展開に不安がる駿。
内心で見つからないで欲しいと思いつつ答える響香。
見たことのないおばあちゃんたちとの出会いに期待する明日香。
ようやく無能を返上できるとあって張り切る智恵美。
みな思うところはそれぞれだが・・・。
駿たちは洞窟の中へと足を踏み入れた。
最初は屍美女である響香たちが入り、安全を確かめる。
懐中電灯はあるが、なくても見えるのでギリギリまで使わない。

「明日香ーっ!?そっちはどう〜っ!?」
「大丈夫〜っ!!奥には誰もいないよーっ!!」

斥候となった飛鳥の報告を受け、安心した智恵美たちは駿を洞窟の中に入れた。
弓姫が祭られているとされる洞窟。その探検調査は比較的スムーズに始まった。
この祠は他のご先祖の墓とは違い島の中央のやや東側…つまり駿達の家の比較的近くにある。
弓姫とその弟だけが葬られる特別な場所で、一族にとって神聖な場所と言える。
自然の洞窟の中を暫く行くと、行く手を遮るように古めかしい扉が現れる。
自然の洞窟に蓋をするように作られた扉は、作られて何百年も経つような鉄で補強された扉には古めかしい錠前が付けられ固く閉ざされていた。
「どうやら、綾子や美羽が入った形跡は無いの」
佳代が扉を確認して言う。

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