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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 278

強引な割り込みによる家族の声ややわらかな感触を無視して人だかりを抜けると。

「・・・っ!?」

そこには駿の想像を超えた光景が広がっていた。
マリナを捕らえている魚娘に、知らない男性(勇一)が襲い掛かっているのだ。
性に貪欲で、一度Hを始めると死ぬまで・・・否、死んでも離さない屍美女を相手に、食われる側の人間が立ち向かうという光景に、駿は目を丸くした。

「ンっ・・・!あっ、ふうぅンっ・・・!?」
「そらそらっ、おまえら化け物たちの大好きなオチ○ポ様だぞっ!?
 好きなだけ食わしてやるから、さっさとマリナを離しやがれっ!」

勇一はマリナを助けようとバックから魚娘を突き立て、その乳房をもみしだく。
魚娘はその快楽に、捕まえた獲物を捨てて男と楽しむか、快楽に耐えつつ獲物を食べることに集中すべきか、迷いに迷っていた。
一方捕らえられたマリナは、魚娘の卓越した指技の数々に幾度となく昇天させられ、ぐったりとしている。
料理で言えば下ごしらえは完了、後はお好きなように調理してくださいと言わんばかりの状態だ。
そしてそこから少し離れたところでは。
綾子と鳥娘の助けを借りて、2人の救出に向かう響香の姿があった。
一歩間違えれば地獄に等しい苦しみを味わう川を、恐る恐る慎重に進んでいる。
響香と鳥娘はまだしも、他の連中は誰一人として助けに行こうとしない状況に、駿は激怒して声を張り上げた。

「みんな何やってんだよ!?
 何でみんな、姉さんやマリナさんたちを助けに行こうとしないのさ!?」

駿の怒りの叫びに明日香たちは黙ってうつむくしかない。
彼女らにとって川に入るということがどれほど恐ろしく、勇気のいることなのかも知らずに。
言い訳をさせてもらえば、明日香たちだって響香の後に続きたい気持ちはある。
自分たちの食糧にしてペットのマリナ、そして新しい男である勇一を助けたい。
しかし助けに行きたくとも、水に入ろうとすると身体が恐怖に駆られて動けなくなるのだ。
おそらく屍美女としての本能が、彼女たちを引き止めているのだろう。
むしろその本能に抗って助けに向かった、響香のほうが異常だと言えた。
しかし何も知らない駿に、そんな理屈が通じるわけがない。
これ以上の問答は無意味と悟った駿は、突然上半身裸になると、響香たちを助けに行こうとした。
これにあせったのは明日香たちだ。
今この川底には魚娘とタコ娘以外に水棲屍美女がいないとも限らない。
もし駿が助けに行ってそいつらに捕まるようなことになったら、それこそ本末転倒だ。
明日香たちはあわてて駿を取り押さえた。

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