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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 275

静那の矢は本体に当たることかなわなかったが、触手のような髪の毛の1本に命中。
誰もが失敗と思われたその時、タコ娘の身体がガクンとバランスを崩したのだ。
急所に当たったようには見えないのに。
思わぬ結果に驚く静那。だが綾子はそれを好機と見た。

「・・・っ!静那ちゃん、チャンスだよっ!
 そのまま撃ってアイツを沈めちゃえっ!」
「は、はいっ!」

疑問はあるが、綾子の言うとおり、このチャンスを逃がす手はない。
静那は考えることをやめて矢を射ることに集中した。
―――この時、襲ってきたのが1人であったら。
あるいは浮かんだ疑問を放棄しなければ。
きっと違った結果が生まれたことだろう。
しかし生きている以上、『if』なんて仮定はありえなかった。
矢は田中に当たることなく次々とタコ娘に命中していく。
そのたびにタコ娘は苦しげな表情を浮かべてバランスを崩していく。
そして最後の1射が命中したその時、悲劇が起こった。
タコ娘が田中を抱きかかえたまま水中に沈み始めたのだ!

――――

「・・・・・・」
「うぶっ!?た、助け・・・!」

タコ娘は顔こそ無表情だったが、内心ではかなり無念であった。
彼女は捕まえた男をおいしくいただいて、その後あの鉄の塊(潜水艦)に乗っている女たちも食べようと思っていた。
しかしそんなもくろみも、獲物である女たちは反撃によってもろくも崩れた。
自分の武器である触手髪のおかげで本体にダメージこそなかったものの、触手髪を全部撃ち抜かれ、これ以上川底に立っていられない。
回復してまた戻ってくる間に連中は逃げてしまうだろう。
あれだけの獲物を前に、男1人だけとは。
まったくもってもったいない話であった。
だがなってしまったものは仕方がない。
かくなる上は、水の底でこの男ができるだけ死なないようにしながらたっぷりと楽しむことにしよう。
そう考えたタコ娘は、赤い触手のような髪を次々と獲物の田中の身体に絡みつく。

「んぐっ!?ごぼっ!ぷひゃあああぁぁぁッ!?」

髪の毛は田中の剛直やア○ルを刺激したり、絶妙な力加減で性感を刺激したりして無理やり田中を発情状態に持っていく。
さあ、行こう。これからおまえは私がたっぷりかわいがってあげる。
死ぬまで、いいや死んだ後も永遠に快楽を味わい続けよう。
タコ娘は田中に情熱的なキスをすると、一足先に水面に没した。
残された田中は悲鳴も上げられず、助けを求めるように手を伸ばしたが・・・やがてその手も水の中に消えた。
水に入ることのできない静那たちはどうすることもできず、せっかく見つけた2人目の男をこうして失ったのであった。

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