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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 271

この島に真堂姉妹の仲間が上陸していたことは知っていたが、まさか今日のこのときまで生きていられたと思ってもいなかった面々は驚きを禁じえなかった。

「ゆう・・・いち・・・?」

そしてこの奇跡を誰よりも望み、誰よりもすがりたかったマリナも驚きを隠せなかった。
会いたかった。生きるためとは言え化け物たちのペットと成り下がり、彼女らに辱められながらも、彼と出会うそのことだけを糧に今日まで生きてきたのだから。
感激が許容量を超えたマリナは、我慢できないとばかりに彼を迎えに駆け出した。
時、同じくして響香も運転室にいる佳代に連絡を取っていた。
左の崖に真堂姉妹の仲間、男2人を発見せり。
回収のため緊急停止を求む、と。
だがこの状況で停止するのは得策ではない。
佳代はスピードを落とし、彼らに潜水艦へと飛び降りてもらったところを回収することにした。
ちょっと乱暴な手段だが、幸い彼らは潜水艦より少し高いところまで崖を下りてきているし、自分たち屍美女のサポートもある。
それなら回収も可能だろうと踏んだのだ。
そしてその回収方法に多少の騒ぎがあったものの、無事男2人を回収することに成功したのであった。

「はぁ・・・ッ!はぁ・・・ッ!」
「し、死ぬかと思った・・・!」

潜水艦に乗り込んだ2人の第1声は、生きていることへの実感であった。
まぁ無理もあるまい。潜水艦より少し高いと言っても、実際はビルの4〜5階くらいの高さがあったし、崖と潜水艦の間もそれなりの距離が開いていた。
落ちていたら間違いなく死亡コースだったろう。
それでも生きているのは、仲間となった鳥娘が落ちかけた田中を捕まえたり、明日香たちが2人を受け止めるクッションとなったからである。

「うぅ・・・痛いよぉ・・・」
「ったく、大の男が情けないこと言ってんじゃないよ!
 こちとら、そっちを助けるために痛い思いをしたって言うのに・・・!」
「ふん、ふん・・・」
「ひいっ!?」
「あらあら、この人たちを怖がらせちゃダメよ〜?」

受け止めたときのケガにうめくもの、あまりの情けなさに叱責するもの、興味を持つもの、屍美女たちが駿以外の男にさまざまな反応を示す中。
ようやく出口を見つけたマリナが甲板にその姿を現した。

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