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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 270

真堂マリナが潜水艦にいるかということだ。

「おい!それよりマリナがいないぞ!?あの船に乗っているんじゃないのか!?」
「落ち着けよ、バカ!
 人間のアイツが真っ正面からあの化け物たちとやりあうわけないだろ!?
 きっとあの船の中で身を隠しているんじゃないのか?」
「そ、そうか。
 よし、それじゃ少しでも低いところに下りてあの船に乗せてもらおう!」
「あ、待てっ。1人で先に行くんじゃねえよ、バカ野郎ッ!?」

こうして島最後の生き残りたちは駿たちの潜水艦に向けてひた走る。
彼らが潜水艦のそばについたのは、それからさらに30分後のことであった。

――――

「ふーっ・・・!ふーっ・・・!」
「はあッ・・・!はあッ・・・!」
「終わっ・・・た・・・?」

ようやく襲ってくる敵すべてを排除した響香たちは、矢も尽き折れた刀を杖にしながら、荒い呼吸を繰り返していた。
もしこれ以上敵が押し寄せてきたら終わりだったかもしれない。
それほど激しい戦いだった。
その証拠に甲板は敵の血で真っ赤に染まり、血の池地獄と化していた。
死体がないのは相手がすでに死んでいる屍美女だったから。
うかつに切り離された手足を残そうものなら、そこから復活する恐れがあるからだ。
トカゲじゃあるまいし、そんな心配はないのだが、つかれきっていた彼女たちには、そんな可能性すら排除しておきたいほど疲弊していた。
後はこのまま海まで出るのを待つだけだ。
そう思って休憩しようとしたその時だった。

・・・い・・・、・・・お〜・・・い、お〜い・・・!

『ッ!?』

突然聞こえてきた声に、響香たちは弾かれたように身構える。
まだ敵がいるのか?うんざりしつつも声のするほうに目を向ける。
そして驚く。そこにいたのは屍美女ではなく、人間。
それも成人男性2人。

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