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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 251

「ん?、出口を作る為にぶっ放すんじゃ」
まるでドアをノックするような口調で佳代が言う。
「えええぇぇっっ!!…だっ、大丈夫なのっ!!…」
「大丈夫じゃよ…船も問題ないし、あたし達も問題ないぞ…」
駿の驚きを全く意に介しない佳代は、鼻歌混じりに駿を抱きしめる。
柔らかな佳代の身体は、多少駿を落ち着かせる感触だった。
「心配しんでもええ…駿坊はあたしが守るからの」
かつて只の祖母と孫だった関係の時より、数段優しい声で佳代は駿に言いながらキーボードを叩く。

主砲はそれに合わせて狙いを定め、彼女はニヤリと笑って言う。
「主砲発射じゃ!」
エンターキーを押した瞬間…

ドォオンッッ!!…

ブリッジ全体が揺れる衝撃と、凄まじい轟音…
それに数瞬遅れで、とてつもない破裂音と衝撃がまた来る。
一瞬で視界が煙で遮られた後、暫くすると視界が少し明るくなる。
船の舳先の向こうに、大きな光りの固まり…
そこには外の世界の入り口ができていた。

みなが唖然とする中、佳代は楽しそうに笑ってこう言った。

「さぁ、脱出するよっ!響ちゃんたちは甲板のほうの警備を!
 駿坊はあたしについといでっ。
 せっかくだからこの潜水艦をちょいと運転させてあげるよっ!」

佳代はそう言うと駿を捕まえてきた猫のようにして潜水艦の操舵室へと歩いていく。
生前はっちゃけられなかった青春時代を取り戻そうとするかのようなめちゃくちゃぶりに、響香たちは佳代の行動を呆然と見ることしかできなかった。
ブリッジの最前面…
俗に言う舵輪の前に佳代は来ると、駿を下ろしてその前に立たせる。
佳代の司令席で全てコントロールできるのだが…雰囲気と言うのは大切である。
佳代は駿の背中越しに推進レバーと駿のペ○スを握って笑顔で言う。
「さあ、舵を握ってごらん…」
言葉と共にペ○スを少し強く握ったのだろう…
駿は身体をビクンと震わせ、可愛らしい白尻をふるふると揺らす。
「っあんっ!、佳代ママッ!!」
女の子そのものの可愛らしい声に、佳代の表情も目一杯緩む。

「ふふ…ほんに駿坊は可愛いの…さあ、あたしがついているから、存分に動かしてごらん」
佳代はそのまま食べてしまいたい衝動を少し抑え、駿に舵を握らして推進レバーを引く。
この船は基本潜水艦なので、エンジン音は殆どしない。
また推進装置もスクリュー式ではなく、ポンプジェット方式と、かなり静かな構造である。
だから、レバーに合わせて駿が想像していたより静かに動き始めたのだ。

「うわぁーっ!…動いたよぉっ!」
結構静かなせいでイメージと違ったが、大型の軍艦が動くのに駿は興奮しきりだった。

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