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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 243

何を思ったか、傷ついた前線の屍美女に後衛の連中が急に襲いかかった。
元々ここに集まった連中は性欲解消の獲物を求めて集まってきた連中だ。
仲間意識など皆無だったらしく、前衛で戦っていた屍美女が獲物として映ったようだ。
混乱し始めた戦場に、佳代はポイポイと筒状の何かを放り投げていく。
同士討ちし始めた屍美女たちが、よこされたものがダイナマイトだと理解したその時。
人体を切り刻む死の爆風があちらこちらで巻き起こった。

「は、発破!?」
「か、佳代ママっ!ダイナマイトなんて物騒なもの、どこにあったのよっ!?」
「そうだよっ、あれがあればもうちょっと楽できたのにっ!」
「いや、すまんすまん。あれは数が少ない上に、年代物だったんでな。
 できるだけ使いたくなかったんじゃよ」

つまりそれだけ彼女たちは追い詰められているということ。
自分たちのピンチに響香たちは生唾を飲みながら、最後の防衛線である小屋へとなだれ込んだのであった。
小屋の中ではすでに脱出準備を整えた駿と真堂姉妹、そして護衛の狐娘が響香たちの帰りを待っていた。

「みんなっ!大丈・・・ぶえッ!?」
「駿ッ!」
「お兄ちゃんっ!」
「駿ちゃんっ!」
「駿兄っ!」
「駿君っ!」

佳代・静那・獣娘たち以外の5人が、駿の出迎えに熱い抱擁を持って応えた。
彼女たちは戦っている間、ずっと駿のことを気にかけていた。
特に鳥娘が小屋に侵入したときは気が気でなかった。
明日香や美羽は、戦闘放棄して小屋に戻ろうとしたくらいだ。
響香たちが断腸の思いで止めなければ、戦線を維持することはできなかっただろう。
それだけ彼女たちにとって、駿の存在は大事なものになっていた。
だが。今はその思いのせいで、駿が死にそうになっていることには気づいていない。
佳代はやれやれといった様子で声をかけた。

「これこれ。気持ちはわかるが、そろそろ駿坊を解放してやらんか。
 おまえたちの胸で窒息する寸前になっとるぞ?」
「「「「「・・・え?ああっ!?」」」」」

そこまで言われてようやく気づいた5人。
屍美女である響香たちの胸は大きさもさることながら、肌触り・やわらかさも一級品で、しかも母乳がとめどなくあふれている。
そんな優しい凶器から解放された駿は、果たして幸運だったのか不幸だったのか。
・・・少なくとも、響香たちのみならず、獣娘や真堂姉妹に慕われている時点で不幸とは言いがたいか。

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