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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 242


「待たせたね、みんなっ!あたしが来たからにはもう大丈夫だよっ!!」

そこには獣娘たちを引き連れた佳代が、悠然と立っていた。
待ちに待った仲間の帰還に、綾子たちだけでなく、まわりで戦う響香たちの士気が上がる。
そんな中、佳代は後ろの獣娘たちに視線を送る。
すると獣娘たちが弾かれたように駆け出し、響香たちの援護を開始した。
その強さといったら、まさに鬼神の如し。
駿からたっぷりと精液をもらった獣たちは、圧倒的な強さで敵の群れを押していく。
そのスキに佳代は小屋を守っていた家族と合流を果たした。

「大丈夫かい!?」
「佳代ママっ!」
「う・・・うんっ、大丈夫っ!!」

頼もしい援軍を引き連れた佳代の登場に、疲れきっていた響香たちは途方もない安堵感と希望を感じていた。
だが彼女たち全員が無事というわけではない。
つい先ほど大きなダメージを受けたものがいるのだ。

「佳代殿!綾子殿が足を・・・!」
「ん。どれちょっとやられたところを見せてごらん」
「は・・・はい、お母様。んッ!?」

綾子は佳代の言われるままにくっついたばかりの足に手を伸ばすと、慣れた手つきで触診を始める。
屍美女の再生力でくっついてこそいるが、完全にくっついたわけではないらしく、血まみれの部分に触れるたびに綾子は痛みを訴えた。

「・・・見た目は大丈夫そうでも、治ったわけじゃないようだね。
 しばらくは歩いたりせず、寝ていたほうがいいみたいだ。
 智恵美!アンタまだ元気が残っているだろう!?
 ここを脱出するまで綾子の面倒見てやんな!」
「はっ、はいぃッ!?」
「それじゃそろそろここから脱出するよ。殿はあたしと静那さんがする。
 あたしが連中に合図を出すから、あんたらは急いで小屋の中に入るんだ!」
「「「「はいっ!!!!」」」」

佳代は仲間の返事を聞くと、指を口にくわえて口笛を吹いた。
きれいな音が地獄と化した戦場一帯に響き渡る。

ピュウイッ!

『!!』

その音に獣娘たちはいっせいに佳代のほうに振り向く。
この短時間によくもまぁここまで仕込んだものだ。

「おまえたち!ここから逃げるから戻っておいで!」

その言葉に獣娘たちは一目散に佳代の元に駆けて行く。
そして佳代たちもここから逃げるべく、小屋に向かって駆け出した。
突然逃げ出した獲物に、敵陣営は捕まえようと動き出すが。

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