屍美女の大群 235
「あたしたちが消耗していては援護どころか足を引っ張る可能性がある。
駿たちがここにいるのも、そのためだったんじゃないかい・・・?」
「う・・・」
「そ、そうですけど・・・こんな大人数の人たちに襲われたら・・・」
「そうよ!?そもそもなんでそこの鳥女の世話までしないといけないわけ!?」
「今は1人でも戦力がほしいからね。それに命の心配しているなら大丈夫。
その辺はあたしがうまく調整する。この娘たちも駿のとりこになっているようだしね
あたしたち1人につき、誰か1回イッてもらうくらいでいい」
それはつまり、1人最低1回はイカせられるというわけで。
しかも時間もない今の状況から考えるに、かなり激しいことになる可能性がある。
だが自分たちが生きるためにはそうするしかないわけで。
「・・・わかったよ。佳代ママの言うとおりにする」
「しゅ、駿さんがいいなら私も・・・」
「・・・くっ!好きにしなさいよっ!?」
駿はその提案を受け入れることにした。
駿が好きな留美も、佳代の言っていることの正しさを理解しているマリナも何とか納得してくれた。
不承不承ながらもOKしてくれたことに佳代は「すまんの」と感謝と謝罪を口にすると、さっそくHの相手を指示する。
「まず駿坊には鳥娘を飼い慣らしてもらう。
その間、留美さんとマリナさんにはあたしたちの相手をしてもらうよ?」
「「ごくりっ・・・」」
その言葉に先ほど獣娘たちに襲われた記憶が蘇り、2人は恐怖と期待で思わず生唾を飲み込む。
屍美女の恐ろしさは、たとえ生き残っても相手にその快感を忘れさせないことにある。
もちろん死ぬことは誰だって怖い。
だがそれ以上に退屈な人生を送ることはつらいのである。
幸い、真堂姉妹は屍美女を屈服させるほどの精力を持つ駿に抱かれたおかげで、正気を保っている。
もしそうでなければ屍美女との交合を忘れられず、性欲を持て余した挙句に自ら屍美女のエサとなることを選んだかもしれない。
今の家族が成り立っていることにそんな理由があることなど、キーパーソンである駿はもちろんのこと、群れのリーダーである佳代ですら、この時点では気づいていないことだった。
「ちょ、ちょっと待って!それじゃ私たちが持たないわよ!?」
「そうだよ!ボクなら大丈夫だから、二人の負担を軽くしてあげてっ!」
「・・・ッ!?」
「・・・駿さん・・・っ!」
そんな中、あわてて異議を唱える駿に、留美は感動を覚えた。
マリナは明らかに命惜しさの発言だったが、駿は2人の命を守ろうと、身代わりを買って出たのだ。
駿に恋心を持っている留美は感動し、彼を嫌悪しているマリナは信じられないものを見たかのように驚いた。