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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 232

美羽の拳と蹴りが敵の顔をざくろのようにはじけさせ。
綾子の関節技が屍美女をうごめくだけの肉塊へと変えていく。
だが不死身の屍美女は、その存在を食われでもしない限り消えることはない。
不死身の超人たちの戦いはまさに無間地獄ともいうべき様相を呈していた。

「・・・ッ!」

静那はその光景に、生前絵巻で見た地獄の光景を思い出したまらず息を呑んだ。
そしてすぐさま彼女たちを性の亡者たちから助けるべく、怒涛のごとく矢を放った。

ドンッ!ドカカカカッ!!

「「「ッ!?」」」
「静那ちゃんっ!」

待ちに待った仲間の登場に、いち早くそれに気づいた明日香は思わず感激の声を上げる。
静那は笑顔でそれに答えると、仲間の身体を掠めるように、次々と敵を地面に縫い付けていく。
しかし敵は性欲に我を忘れた屍美女。おまけに敵は多勢と来ている。
一部の屍美女は縫いとめられた仲間を襲っているが、それでも襲ってくる敵は圧倒的に多い。
今にして思うと、彼女らが出てきたであろうあの施設を封鎖したのは大英断と言えるだろう。
格闘技で戦う綾子と美羽はともかく、矢には限りもあるし、何人も斬っていれば剣の切れ味も鈍る。
このままジリ貧になって負けてしまうのか?
そう思われたそのときだ。潜水艦の修理を終えた佳代が、隠し通路を通って小屋に到着したのであった。

「駿っ!みんなは無事かっ!?」
「うわっ!?」
「「「きゃうっ!?×5」」」

佳代のいきなりの登場に、駿たちは驚き、獣娘たちはあわてて迎撃態勢を取る。
今にも佳代に襲い掛からんとする獣娘たちを見た駿は、出てきたのが佳代とわかるなり、あわてて止める。

「うおぅっ!?て、敵!?」
「ちょちょ、おばーちゃんもみんなもちょっと待って!?佳代ママもその娘たちも敵じゃないからっ!?」

駿が止めなければ、部屋中血みどろの惨劇になっていただろう。
彼の呼びかけに、双方ぴたりと動きを止める。
獣娘たち(狐・牛・ブタ・ヤギ・羊)が駿のペットとなった経緯を知らない佳代は腰のホルスターから銃を抜き。
獣娘たちは角やら爪やら構えて突撃する寸前だった。

「・・・駿。これはいったいどういうことだい?
 あたしがいない間に、何があった?」
「は、はいぃっ!?」

いつになく冷たい声で状況説明を求める佳代。
その声から危険なものを感じた駿は、すぐさま知りえたすべてのことを余すところなく佳代に伝えた。

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