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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 231

「大丈夫です。もう傷のほうは回復しています。
 それに私の援護がなくて、響香殿たちも大変でしょうから」

静那はそう言うと、軽い感じで鳥娘の開けた穴にジャンプしてそのふちに手をかける。
大好きな駿との逢瀬を我慢してまで戦場に向かうあたり、かなり切羽詰っているのかもしれない。
なおも呼び止めようとする駿に、静那はふっと極上の笑顔を浮かべると、再び屋根の向こう側へと姿を消した。
心配することなど何もないと言うように。

――――

「よし!これで・・・整備、完了っ!」

その頃。1人黙々と潜水艦と向き合っていた佳代が、ついにその整備を完了させていた。
年代物の上、未使用であったために時間がかかったがこれで大丈夫だろう。
後は駿たちと合流し、この島から脱出するだけである。
佳代は整備を完了するなり、使った道具や全身についた油汚れもそのままに、急いで駿たちのいる小屋へと駆け出した。
幸い、現在地と駿たちの立てこもっている小屋は隠し通路で直結している。
さらに屍美女の身体能力を加え、小屋に着くまで10分といったところだろう。
佳代は今、自分たちの住処が屍美女の大群に襲われていることなど知らない。
彼女が急いでいるのは、万が一の最悪の展開を避けるために過ぎない。
響香たちがいれば問題など起ころうはずもないが、できることは常に手を打っておく。
それが群れのリーダーであり、佳代という屍美女の性格であった。

(待っていな、駿坊、みんな・・・!
 すぐにみんなを安全なところに連れて行ってやるからね・・・!)

――――

「・・・・・・っ、」

一方、再び戦場に戻った静那は、自分の判断が間違ってなかったことを悟っていた。
小屋の外では地獄が広がっていたのだ。
駿のにおいをかぎつけた金属屍美女や動植物を模した屍美女、複数の種類の特徴を併せ持つキマイラ型などが響香たちと戦っている。
その足元には間接を外されてもがくものや、八つ裂きにされたと思われる屍美女の『破片』が転がっている。
だが人間ならとうに死んでるような姿でありながら彼女らは生きていた。
もはやまともに動くことができなくなった彼女たちは、それでも性的快感を求め、その場でもぞもぞと動いているのだ。
一部の屍美女はその破片を目ざとく見つけて、食ったり自慰やレズ行為にふけったりしている。
そして。そのそばでは響香たちが全身汗まみれになり、荒い呼吸をつきながら戦線を維持していた。
明日香のサーベルが敵の身体に無数の風穴を開け。
響香の刀が敵の身体をいくつもの『破片』に分断し。
智恵美の薙刀が複数の敵をなぎ払う。

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