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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 227

気づけば牛娘の頬にも一筋の擦過傷ができ、そこから血が流れていた。
どうやら翼をはためかせていたのは、羽根を飛ばすためのものだったらしい。
しかし鳥娘の攻撃はまだ終わりではない。彼女の攻撃は始まったばかりなのだ。

ダンッ!カンッ!タンッ!ドスッ!

彼女の翼から何本もの羽根の弾丸が飛び出し、壁や床、いたるところに飛んでいく。
どうやらコントロールは悪いらしい。
しかし下手な鉄砲数打ちゃ当たる。無数の羽根の数本が駿たちめがけて襲いかかった!

「うわああァッ!?」
「―――ッ!!」

鳥娘の攻撃に、いち早く反応したのは羊だ。
5人の中でもっとも獣に近い外見をしている彼女は、駿を守ろうとその身を呈したのだ。
次の瞬間、駿たちに乱射された羽根が飛来する。
駿たちの前に出た獣娘たちに、容赦なく羽根が突き刺さる。
駿を守る羊娘の身体にも。

「〜〜〜〜っ!?」
「あ、あなた・・・!」
「お、おいっ!?大丈夫かっ!?」

羽根の弾丸が当たるたび、羊娘はそのかわいらしい顔を大きくゆがませつつ、それでも駿を守ろうとそのやわらかい身体を押し付ける。
それは駿をエサと見ているだけでは絶対にできない、必死の行動であった。
もちろんそれは他の4人にも言えることだ。

「「「るおおぉぉぉッ!!」」」

ブタ・牛・ヤギの3人は大きくほえると、素手でガードした体勢のまま羽根の嵐の中突進を開始した!
3人は羽根の弾丸によるダメージを無視し、本体に向かってひたすら突き進む。
その突進はまさに猪突猛進。
まともに食らえば、人間などダンプに轢かれたように吹き飛んでしまうだろう。
鳥娘もその威力を察したのか、羽根を打ち出すのをやめ、前後に動かしていた翼を今度は上下に動かしだす。
どうやら飛んで逃げるつもりらしい。
3人の獣娘は逃がすまいとするも、羽根のダメージもあって間に合わない。
そして鳥娘の身体がふわりと宙に浮いた。その時!

ドスッ!

「ッ・・・!?」
「姉様ッ!?」
「逃がす・・・かっ!」

今まで足元で倒れていた静那が復活し、しがみつきながら持っていた短刀で鳥娘の足を刺し貫いたのだ。
まさか復活してくるとは思わなかった鳥娘は、何とか静那を引き剥がそうと鋭い爪のついた右手を振り上げる。
しかしその手は振り下ろされることはなかった。
何とか間に合った3人娘が渾身のタックルを鳥娘にぶちかましたのだ!

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