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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 224

今も燃え続けている花娘との戦いで、しっかり屍美女との戦い方を考えている。
幼い明日香や美羽、おっとりした智恵美や考えるより先に身体が動く綾子ではまずできない芸当だ。
戦国の世に生まれた静那はわからないが。

「ただこの作戦は私たちにも危険が伴います。
 もし誰かが炎に取り込まれてしまえば、私たちに助ける術はありません。
 十分に注意してください」

響香の言葉に智恵美と綾子はすぐに理解した。
もし助けられない状況になったら、容赦なく島に置き去りにする。
彼女はそう言っているのだ。
冷たいようだが、これは自分たちだけでなく駿たち人間も守る戦い。
生易しいことは言っていられなかった。

「ハッ!言ってくれるじゃないか!アタイらがそんなマヌケに見えるってのかい!?」
「みんなで一緒にこの島を出ましょうね・・・!」

智恵美たちの頼もしい言葉に、響香たちはうなずく。
そして彼女らは静那を屋根に残し、消え行く炎の隙間から入ってきた敵の迎撃に向かっていった。

――――

その頃。佳代もみんなを守るため、たった1人で巨大な潜水艦の修理をしていた。

「急がないと・・・!下手をすると、智恵美たちはもうこの島の獣女たちと戦っているかもしれん・・・!」

佳代はそう言いながら、油汚れにまみれた手で額の汗をぬぐう。
白い絹のような素肌はいたるところが油と汗でまみれ、色っぽさとともに佳代がどれだけ修理に尽力しているかがうかがい知れた。
屍美女は本能的に衣服をまとうことを嫌うので、ツナギなどは当然着ない。
着ているのは作業の邪魔になる乳房を押さえる乳当てとショートパンツのみ。
しかしそれでもあふれる性欲は収まりきらず、先ほどから乳首と陰核がこすれ、本能が自慰をしようとしつこく訴えている。
だが今度ばかりはそれに従うわけにはいかない。
何しろ自分の双肩には家族の、ひいては特別な存在である駿の命がかかっているのだ。
佳代もまた自分自身の欲望と戦いながら、たった1人で家族の希望を修理し続けていた。

――――

その頃。駿たちの唯一の防衛拠点である小屋の周囲は戦場と化していた。

「ふっ―――!」

静那の弓から放たれた無数の矢が飛ぶ。
天空へと放たれた無数の矢は弧を描き、その先端を地上で暴れる獲物たちへと向けた。
矢は重力の力を借り、迫り来る屍美女たちの頭上へと降り注ぐ。

「ぎあッ!?」
「ガッ!?」
「ぐうゥッ!?」

矢は敵の頭や胸、肩、足などを次々と射抜いて行動不能にさせていく。

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