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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 210

一見、実行するには早すぎたのでは、と思われる。
しかし炎のバリケードの向こうには花娘と同じく飢えを満たす獲物を求めてやってきた連中の影がちらちらと見えた。
早すぎるどころか間一髪のところだったらしい。

「明日香っ!コイツらを駿のところに運んでおいて!」

リーダー代理の母の言葉に、明日香は迷わずうなずくと、4人の獣娘を抱えて家の中へ。
そこでは駿と留美、そしていまだに意識を失ったままのマリナが待っていた。

「明日香っ!何かあったのか!?その人たちは?」
「ごめん、お兄ちゃんっ。明日香、早くお母さんのところに戻らなきゃいけないのっ。
 悪いけど花おばけに捕まってたこの人たちを助けてあげてねっ!?」

思わぬ来客に駿は説明も止めるも、明日香は時間がないと言ってすぐさまその場を後にする。
残されたのは人間3人と獣娘4名。あっという間の出来事に、

「・・・花おばけって何だ・・・?」

とつぶやくのが精一杯であった。

「あ・・・う・・・」
「「ッ!?」」

呆然としている中、花娘の生贄であった4人の屍美女が声を上げた。
ビックリした2人が振り返ると、そこには4人の屍美女たちがその上半身を起こしていた。
襲われると思った2人は、あわてて身構えるが4人とも、襲う気力すらないようだ。
上半身を起こすのも精一杯といった様子で、荒い息をついている。
それを見て駿は普段は淫乱で快楽に貪欲な彼女たちの、弱りきった姿に股間のモノを大きくしてしまう。
何と言うか・・・普段とのギャップの激しさに興奮してしまったのだ。
何しろ彼女ら屍美女と来たらいつも元気いっぱいで、人間のバイタリティではとても付き合いきれないくらいだ。
そんな彼女たちが普段虐げてきた人間に怯え、涙を潤ませながら震えている。
これほど興奮するシチュエーションがあるだろうか?
駿がまずありえない光景にドキドキしていたそのときだ。

スパーンッ!

「わあっ!?」
「駿ちゃんっ!あのコたち大丈夫だったっ!?」

突然部屋のふすまが開かれ、そこから見覚えのある狐娘を連れた智恵美と綾子が乱入してきたのだ。
どうやら回収した4人が心配なのと、狐娘を預けるためにやってきたらしい。

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