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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 202

故に、そんな力を少しでも削ぐ為に足場を悪くしておく訳だ。
特に智恵美のように超乳になれば効果絶大…巨大な乳塊が邪魔して足元が見えずバランスは特に悪くなる。
智恵美程大きくなくとも効果は高いだろう。
その辺りを考えついたのは佳代だが、効果の程は智恵美で証明される。

「はひっ?!…」

ズッテーンッッ!!…

…ほら




「はうぅ・・・い、痛い〜・・・」

・・・ホントに何でこんなにドジなのに、あんなに強いのだろう。
いや強いのにドジなのがおかしいのか?
性格と実力がこれほど一致してない人もめずらしい。
智恵美は薙刀を杖にして、いの一番に激突した顔面をさすっていたその時だった。

ザワッ・・・!

「・・・!」

突如切り倒した木々の向こう、その奥の林に異変を感じて智恵美は薙刀の切っ先をそちらに向けた。
確かに智恵美はドジだ。
人一倍すごいスタイルしているくせに自覚がないし、家事をやらせれば、台風やらバイオハザードが起こったのかのような大惨事を引き起こす。
しかしほとんど無能な彼女にもとりえがある。
その1つが直感の鋭さだ。彼女はよく転んだり頭をぶつけたりしているが、ここ一番で大ケガをしたことは一度としてない。
危機や幸運を嗅ぎ取る能力が異常なまでに優れているのだ。
本人はなんとなく感じる程度なのだが、ここ一番での勘が外れたことは一度としてない。
晴れた日になんとなく雨が降りそうだと思えば本当に雨が降ったし、なんとなく当たりそうだと思ってやった福引で1等賞を当てたことも一度や二度ではない。
バスが事故を起こすことを察知して、九死に一生を得たという逸話があるくらいだ。
その彼女が今、目の前の林に何かを感じた。
いったい彼女は何を感じたと言うのだろうか?
じっと静かに前を見つつ、智恵美は自分の置かれた状況を把握する。
見晴らしをよくするために行った木々の伐採のために、周囲には倒木がそこかしこに倒れている。
この辺の木はそれほど太くはないが、それでも倒した本数を考えれば障害物となることは確実だろう。
なぜなら智恵美の得物は薙刀。遠心力を利用して振るう武器だからだ。
屍美女の腕力ならば切ることも不可能ではないが、どうしても大振りになる。
足場にも注意しなければならない。
智恵美は自分の不利に一筋の汗を流しながら、不動の姿勢で茂みをにらむ。

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