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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 201


「ハアー、ハアー・・・ッ!や、やっと追いついたぞ、この、バカが・・・っ!」

そこにやってきたのはようやく追いついた相方だ。
普段あれだけ屍美女に見つからないように慎重に行動していたのに、えらいあわてようである。
1人になるのがそんなに怖かったのか、それとも意外と仲間思いだったのか。

「ああ・・・田中か。わざわざオレのために追って来てくれたのか?
 こんなオレなんかのために・・・」

しかし返ってきたのは自暴自棄になった男の投げやりな言葉。
相方としては、こんな危険な思いをさせてくれた男を1発ブン殴ってやりたいところだが、疲労困憊でそれもできない。
とりあえず呼吸を落ち着けてから殴ってやろうと、両膝に手をついた状態で待つことしばし。
彼ら2人に、この島で起きつつある一大イベントの魔の手が迫りつつあった。


その頃、神薙家周辺…
薙刀を手に家の周囲を歩く智恵美がいた。

あの『捕獲劇』でとっ捕まった智恵美であるが、少なくとも彼女は全く抗議はしておらず…言わば『とばっちり』だった訳である。
そんな事は佳代も百も承知…
お役御免とばかり、智恵美だけを放り出して、こうして智恵美がここにいる訳である。
常にそうだが、智恵美は佳代には逆らわない。
泣き言を言う事もあるが、恐くて逆らわないのと同時に、実は佳代の事が好きだと言うのもある。

当然、親子なんだからなのだが…昔から智恵美は佳代に逆らわない『良い娘』なのである。
デキが良いか悪いかは別として…
その点では、佳代は智恵美を一番信用してるかもしれない。

そして、そんな智恵美を放り出した理由が、簡単な話『戦闘準備』な訳である。
良くも悪くも佳代に似て、気が強く自意識も高い他の家族と違って『教育』の必要が無いから、デキは別として指示通りには動かせる。
それでも単純な仕事なら十二分にこなせる訳で、佳代は戦闘準備を智恵美に任せていた。

とりあえず必要な戦闘準備は、家の周囲の立木の伐採…見晴らしを良くして迎撃に備える為である。
薙刀を使ってまるで大根でも斬るように大小の立木が智恵美手で斬り倒されていく。
流石は性格が邪魔しなければ家族最強の戦闘力と言われるだけのスピードと技である。

次に、伐採した立木を細かく裁断し、家の周囲にばら蒔く。
智恵美ですら軽く平屋建ての屋上までジャンプして上がれる訳で、他の屍美女も問題ない。

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