PiPi's World 投稿小説

屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 193
 195
の最後へ

屍美女の大群 195

返ってきたのは質問の答えではなく、響香の謎の一言。

「佳代ママ・・・何か・・・ヤバくない?」
「う・・・む、これは・・・まずいかもしれんの。少し急いだ法がいいかもしれん」
「な、何?いったいどうしたのさ、みんな?」

いつにない緊張感に、さすがの駿も動揺を隠せずサイド質問を試みる。
すると家族たちはようやく壁から目を離し、あわただしくその場から立ち上がった。

「駿っ!いつまでそのコとHしてるのっ!?島から脱出すからその準備をしなさいっ!」
「え?え?な、何で急に?だって予定じゃ明日だって・・・」
響香の発言に思わず口答えする駿。
すると響香の代わりに智恵美が背後から駿を抱きしめてこう言った。

「駿ちゃん。私たちの言うことを聞いて。
 ママたち、ものすごくイヤな予感がするの。
 取り返しのつかないことのなる前に、一刻も早くこの島から脱出するのよ」

いつにない智恵美の真剣な表情に、駿たちもただならぬ気配を感じて遅まきながら脱出の準備に取りかかった。
このときマリナがHの余韻で意識が朦朧としていたのは幸いだった。
もし意識がしっかりあれば、きっと突然の脱出を阻止しようと抵抗しただろうから。
「じゃあ、気を失ったマリナさんは暴れ出さない様に船室で寝かしておこう。」
綾子にベルトを外して貰った駿はぐったりしてるマリナは船室で寝かそうと決める。
「そうじゃな船室に入れておこう暴れたら面倒だしのうお嬢ちゃんや異存はないかえ。」
駿の提案を佳代は聞きいれるが、保険の意味合いも兼ねてマリナを縛る事を決めると留美に聞く。
「こうなったのも全部私達の責任ですから、異存はありません。」
「解ったありがとう留美さん。さあ、綾子や早速彼女を縛るんじゃ。」
「解りましたお母様。」
綾子にマリナを縛らせながら、佳代は他の家族に指示を出す。
窓のシャッターを閉め、不必要な家具を窓や扉際に置いていく。
台風の直撃を想定して造りだけは頑丈な家だ。
少なくとも屍美女の攻撃にも少しは耐えれるだろう。
そうしておいて、佳代は色んな所をチェックして回っていたが…ふと、とんでもないミスに気付いた。
「むっ…不味いの、これは…」
「どうしました?、佳代ママ…」
佳代の実に渋い声に響香が気付き佳代に聞く。

「潜水艦の充電量が足りん…後、5時間…日没まで屋根の太陽電池から補給を受けなければ出発できんのじゃ…」
まさかこんな事態は佳代すら想像できなかったのだろう…
突貫工事で船体は間に合わせたが、工事でも大量の電力が必要で、充電までは間に合わなかったのだ。
「実に悪い胸騒ぎがする…じゃが、太陽電池を守らねば逃げる事もできん」
苦渋の表情の佳代に綾子が豪快に笑う。
「だったら、守ればいいだけの話じゃないか?…久々に暴れるいい機会だと思えばいいだけだろ!」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す