屍美女の大群 191
「・・・っ!?」
そして彼は見た。見てしまった。
自分の女が名前も知らない少年の上で腰を振っているその光景を。
「・・・ん?おい、どうした?」
固まって微動だにしなくなってしまった仲間の様子に、相方の男が何も知らずに声をかける。
しかし返事などできるはずもない。
「あッ!あッ!ああッ!?」
飛び散る汗。性交特有のにおい。
それは男に目の前の光景が現実であると暗に言われているようで。
男は次第に恋人を奪われたショックからぶるぶると小刻みに震えだす。
そんな中、まさか自分の彼氏がすぐそばにいることなど知らないマリナの腰に駿の手が伸び、がっちりとつかまれた。
「ふえ?」
腰を動かすだけでも大変なマリナは、快楽でとろけきった瞳でぼんやりとそれを見る。
そして次の瞬間!
ズンッ!
「はおッ!?」
駿が下から強烈な一撃がお見舞いされた。
たまらず背中をのけぞらせるマリナ。だがこれで終わりのわけがない。
駿は挿入時から感じていた物足りなさを埋めるかのように、下から猛烈なラッシュを開始した。
「おおッ!?だ、ダメッ!?う、動かないでっ!そ、そんなに、にやぁッ!?
ダメっ!?そこっ!そこ突かないでっ!ぐりぐりもダメぇッ!?」
自分とヤッてるときでさえ見たことのないマリナの表情に、彼氏は恋人の立場のみならず。
男としてのプライドまでもずたずたにされていくような感覚を覚えた。
だが絶望の瞬間はまだ終わっていない。
性行為の目的は子作りだ。当然本番行為をしていればその行き着く先は・・・。
「ううっ、マリナさん、出る、出るよぉっ!?」
「ひいぃッ!?ひ、ひ、ひやあああぁぁぁッ!?」
そう。駿の子種がマリーナの子宮に向けて今まさに発射されようとしていた。
マリナが。自分の女が奪われる。
覗き見している男はその瞬間に動くこともできずにその瞬間を見続けた。
本心では中に飛び込んで止めたい。
しかし彼女のまわりにいる女たちが化け物かと思うと、身体が震えて動かないのである。
そんな中、駿は射精へのカウントダウンをマリナに告げる。
「出るっ!出しますっ、マリナさんっ!」
「いやっ、いやあっ!?出さないでっ!私の膣内に出さないでぇっ!?」
助けたい。怖い。止めたい。止められない。
いろんな思いが男の中で溶け合い、混ざり合う。