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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 187

先端はやや赤みを帯び、彼氏で見たグロテクスな感じは駿の物には無い。
むしろ駿の容姿同様、可愛らしいとすら思える。
思考の狂わされたマリナに、『こんな可愛らしいなら…どうにかなるかもしれない…』と思わせたとて、それは彼女だけの責任ではない。
彼が可愛らしさを身に纏った捕食者である事を理解せず、マリナは幾分か考え込んだ末に、とうとう佳代が望んだその言葉を出してしまった。
「あたし…駿君とするわ…それでいいんでしょ!…」

「ね、姉さんっ!?」

信じられない言葉に留美は驚く。佳代はその言葉ににやりと笑った。
それは自分の思い通りに事が進んでいる喜びの表情だった。
佳代は真堂姉妹を保護してから、ずっと彼女らの行動に目を光らせていた。
彼女らは自分らを化け物と思っている。
そう思っている以上、自分たちがいかに仲良くしようと自分たちと彼女らの間にはどうしても越えられない壁、埋められない溝が存在する。
その壁や溝を取り除く橋渡しが駿だ。
事実駿は自分たちを魅了し、留美を自分のとりことした。
真堂姉妹はこの家族のトップを佳代と思っているが、佳代はそう思っていない。
本当の意味で自分たちをまとめているのは駿のほうなのだ。
自分はただそれを補助しているに過ぎないと、佳代は思っている。
そして佳代は駿を使い、今度はマリナをとりこにしようとしていた。
駿の精力・性技は自分たちを満足させるほど群を抜いている。
人間ならば耐えることなどできはしまい。
Hを受諾してとりこになればそれでよし。
断って小間使いに甘んじればそれもよし。
どちらにしても佳代には、いやこの家族には損のない話であったのだった。

「ではさっそくここで始めてもらおうかの。
 後で急に心変わりなどされてはかなわんからな」
「なっ・・・!?今、ここで・・・!?」

佳代の提案にマリナは驚きを隠せない。
今、ここにいるのは駿と佳代だけではない。
響香もいる、明日香もいる。神薙家の家族がいる。
おまけにここには妹の留美もいる。
こんな衆人環視の中、Hしろだなんて冗談ではない。
少なくともマリナには露出狂の趣味はなかった。

「別にしたくなければしなくてもいいぞ?」
「くっ・・・!?」

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