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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 188


佳代の意地悪な言い方に、マリナは憎々しげににらみつける。
佳代の言い分は筋が通っている。マリナに選択肢は1つしかない。

(耐えろ、耐えるのよ、私!これはここにいる化け物たちから私や留美を守るために必要なのよ・・・!
 こ、ここさえ乗り切れば、連中も私の言い分を聞いてくれるはず!
 ここは我慢するのよ、私―――!)

口から血が出そうなほど強くかみ締め、自らを納得させると、おもむろに立ち上がってボロボロの衣服に手をかけた。
そして服も下着もパパッと脱ぎ捨てると駿を親の仇のようににらんで怒鳴りつけた。

「何してるの、駿君っ!?SEXするんだから、さっさとこっち来なさいっ!」
「は、はいぃっ!?」

駿がすさまじいまでの迫力に気おされ、まごまごしていると。
一刻も早くこんな羞恥プレイから逃れたいマリナは、駿の首根っこをつかんで近くに引っ張り寄せた。
そのあまりの乱暴振りに響香や静那たちが腰を浮かしかけるも、佳代はすばやくそれを制した。

「みんな、よけいなことをするんじゃないっ!
 マリナさんは自分の意思を通すために、羞恥に耐えて臨んでおるのじゃ。
 少しくらいは我慢せんかっ!?」
『・・・っ!』

その言葉に一同は悔しそうに浮かしかけた腰を落とした。
屍美女となった彼女たちの価値観は、もはや人間とのそれとは違う。
しかし生前の記憶がある彼女たちも、人間の感覚がわからないわけではない。
何よりこれはリーダーの佳代の命令だ。
ジレンマに苦しみながらも屍美女の面々は、おとなしくせざるを得なかった。
一方のマリナは、そんな周囲のことなど気にする余裕はなかった。
一刻も早くこの奇妙でくだらない時間を終わらせようとした・・・が。
駿の肉棒はこんなタナボタの状況にあるにもかかわらず、小さく縮こまったままだった。
自分は恥ずかしいのに耐えて裸になっていると言うのに。
マリナは自分に女の魅力がないと暗に言われているようで、そのプライドをいたく傷つけられた。

(こ・・・のっ、仮にも彼氏のいる私の裸を見ても反応しないですってぇ!?
 化け物ほどじゃないけど、スタイルにはそれなりの自信があるのよ、私!?
 こうなったら、手コキで無理やりにでも大きくしてやるっ!)

駿の肉棒が大きくなっていないのは、いきなり乱暴されて驚いたためなのだが。
この異常な状況下で彼女の判断力は大きく低下しているようだ。
そうでなければ彼氏がいるのに駿とHすることもなかっただろう。

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