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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 183


「な、何言ってんの、駿兄っ!
 駿兄は美羽たちのペットなんだから、そのめーれーには従わなきゃダメでしょっ!?」
「そんなこと言っても食べにくいものは食べにくいって・・・」
「むぅ・・・駿君、まぁだ余裕があるみたいだなぁ?
 アタイたちに文句言えないように、調教してやるっ!」
「ちょ!?あ、綾子さん、だからぼくまだ食事中だって・・・キャーっ!?」

駿の余裕ぶりにまだまだ攻める余地ありと思った綾子は、さらに精を搾り取ろうと襲いかかる。
当然他の面々も後れを取るものかと次々と駿に覆いかぶさるわけで。
こうして家族のペットとなった駿は家族にもみくちゃにされながら朝食を食べるのであった。
エサを前にした犬猫よろしく、興奮状態の綾子たちを落ち着かせようと慣れた手つきで手や舌、腰と全身を使って喜ばせていく駿。
その様子を見ていた佳代は、響香で遊ぶ手を止めて駿たちを見る。
あわただしい朝食の中、佳代だけは駿の身体に起きている異常に気がついていたのである。

(駿坊・・・昨日からとは言え、あれだけ精を搾られてまだあれだけ元気に動いておる。
 あたしや智恵美が見てたとは言え、あれだけ吸われれば腰を痛めるなり、疲労困憊で動けなくなるなりするはずなのに。
 もしや駿にはあたしらに襲われても死なない、何か特別なものがあるのかもしれないね)

佳代としてはできればそれが何なのか、じっくり調べてみたいところだが。
ここにはそれを調べるための機材はないし、何より一刻も早く脱出の準備を整えなければならない。
爆破で封印したとは言え、敵は自分たちと同じ不死身の化け物。
おまけに知能は低いくせに、自分たちにはない硬い身体や獣の特性まで兼ね備えている。
もし施設の連中が復活したら、間違いなく自分たちのガードを潜り抜けて駿をむさぼり食らうだろう。

バキッ!

『!?』

その最悪の光景を想像して、佳代は思わず手をついていた床板を破壊してしまった。
突然のことに家族だけでなく真堂姉妹も驚いて佳代を見ている。
自分のミスに佳代はめずらしくあわてながら謝罪をする。

「す、すまん。つい床板を割ってしもうた。みな食事を続けてくれ」

いきなりの出来事にmな釈然としないようだったが、みな気を取り直して食事を再開した。
そう、島からの脱出はもう明日に迫っている。
今日、漂流者たちの生き残りが見つからなければ、彼らはこの島に置き去り・・・いややつらの食料となる。

(できることならみんなが幸せになれる結果となればいいんじゃがのう・・・)

そんな都合のいいことなどあるはずないと思いつつも、駿の優しさを知っている佳代はそう願わずにいられなかった。

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