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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 178


相方の問いに、男もかなり動揺しながら答える。
かつての仲間のあまりの変わりように、相方の脳裏にある最悪の展開が浮かび上がった。

「・・・まさか、あの2人化け物の仲間入りをしたんじゃねえだろうな?」
「そ、そんなわけないだろう!?
 留美はともかく、マリナはしっかりしたヤツだ、連中にやられるはずがないっ!
 だいたい留美のヤツが化け物になったって言うなら、何であんなに普通にしていられるんだよ?!
 エサであるオレたちを探してうろついてそうなもんだろっ!?」
男は必死に屍美女化説を否定するが、相方はますます疑惑を深めていくばかり。
それはただ彼女が裸で行動しているからだけではない。
そこには以前の彼女にはない、色香がそこはかとなく漂っていたからだ。

――――

「・・・ふうっ」

留美は朝食のしたくで使うまきをまとめて一息ついた。
家の中からは駿とその家族たちの甘い声が聞こえてくる。
夕べあれだけ激しく求め合ったのに、まだ足りないらしい。
もっともそれは留美にも言えることだったが。

「・・・あ」

下半身に何かを感じて見てみれば、そこには愛液でしとどに濡れた秘所が目に入る。
無意識のこととは言え、他人の喘ぎ声で濡らしてしまった留美は、顔を赤くしてあわててそれを手で隠す。
佳代から駿と一緒にペット入りされてから、留美の身体はすっかり屍美女たちの供物として作りかえられてしまっていた。
屍美女の好物は男だが、決して女も食えないわけではない。
人間の感覚で言えば肉か魚、ハンバーグとすしのどちらが好きかと聞かれているようなものだ。
響香・智恵美・佳代・静那はもっぱら駿だけを食べているが、好奇心旺盛な明日香や美羽、両刀の綾子は片手間に留美の身体をむさぼることが多い。
そのために留美の身体は処女喪失からまもなくして性の快感のとりことなってしまっていた。
駿とのHは狐娘に襲われたあのときだけだが、今の彼女ならあの時と同じように、とてつもない快感を享受することができるだろう。
その事実が留美にはとても恥ずかしく・・・そしてうれしかった。
留美は駿に処女を奪われてから、駿に心奪われていた。
元々よそ者で、新種の屍美女を解放してしまった自分たちを助けてくれただけでなく、行方不明の仲間さえ助けようとしている。
響香たち屍美女が反対する中、ただ1人自分たちをかばってくれた少年。
留美が彼に好意を持つのは、それだけで十分だった。
そしてとどめは駿が狐娘に襲われた自分を助けてくれたこと。
あのときの記憶はおぼろげだが、彼が狐娘を撃退し、みだらに発情してしまった自分を助けてくれようとしたことだけは覚えている。

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