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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 175

…神ならぬ人の子の彼は、想い人マリナがその頃ピンチの真っ只中であった事までは想像できなかったであろう。


「…はぁ」
トイレの中で溜め息を吐きながら頭に手をやるマリナ…彼女のピンチは身体的なピンチと言うより、精神的にピンチで…またそれが肉体的にもピンチを産み出していた。
このトイレと言う密室も、彼女にとって一時の憩いの場になりそうだが…残念ながら扉は無い。
一応、排泄はする屍美女だが…屍美女特有の『見られる方が快感』と言う理由で外されていたのだ。

したがって、その様子はダイレクトに見えるし、ここに居ても家の中の様子はよく解る。
流石に家の外の危険さは十二分に理解しているマリナは、表に飛び出すような愚挙はしないが…このままここに居てもどうにかなってしまいそうである。
そんな彼女のピンチの理由と言うのが…屍美女の生態であった。


常に発情している屍美女だから、仕事中でも自慰やお互いで貪り合うのは当たり前…屍美女達にとって挨拶程度の触れ合いも、マリナからすれば立派なレズプレイレベルである。

それが仕事を終えると…言うまでも無く大乱交…
頼みは、妹の留美だが…留美は『家畜』にされて以来、裸で生活の上に屍美女の『食事』として悶えさせられ続けていて、姉の苦しみを更に助長される要因にしかなってない。
駿に至っては、『ペット』と化して以来、ほぼ家族の誰かと抱き合ってるし…家族としてなければ留美としていたりする。
留美も留美で、元々ショタ属性だったのか…駿とのセックスにハマりきっていて、正直マリナはこの中で浮いた存在となっていたのだ。

彼女も年頃の健康な女性であるから性欲もある。
しかも、これだけ周囲でひっきりなしにサカられたら…たまったものでない。
かと言って、その中に入れないし…隠れる場所があまり無いから自慰すらできない。
いや、したとしても見つかった時の自分の理性崩壊が怖くてできないと言うのが正直な所だ。
そんなジレンマが彼女を追い詰め、どうしようも無いストレスだけが心を支配し、マリナは精神的にも肉体的にもピンチを迎えていた。

そんな彼女を支えているのがこの島にいるであろう、彼氏の存在である。
いつ化け物に襲われるかわからないこの世界で自分を見つけ、救い出してくれた男はマリナにとって生きる希望そのものであった。
だからマリナは信じていた。自分の恋人はこの島のどこかでまだ生きていると。
だが脱出の期限が迫りつつある今、彼女の心は少なからず揺れていた。
流れ着いてから5日間、綾子たちが駿たちの食糧確保ついでに生き残りの探索を行っているが、手がかりすらつかめない有様だった。

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