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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 161


駿は自らの甘さを悔いながら、いまだ目覚める気配のない留美に視線を送る。
すると。

ガジ・・・ッ!

「ひっ・・・ひだだだだだだッ!?」

突然舌に鋭い痛みが走り、駿はとっさに顔を上げた。
しかし舌を引っ張られてすぐに動きが止まる。
見ればそこには獣少女の怒りの表情。
怒った彼女が駿の舌を噛んだのである。
千切らない程度に加減してくれているが、放す気配はまるでない。
激しい痛みに駿はしばらくもだえ続ける。
まぁ、誰だって行為の最中に他の相手のことを考えられては気分のいいものではない。
これは駿の自業自得と言えよう。

「ひだだだだッ!?ひゃ、ひゃかったっ(わ、わかったっ)!
 ほうほほ見ほかひひゃいははッ!(もう余所見とかしないからッ)!
 ひは、はらひてッ(舌、放してッ)!?」
「・・・・・・」

駿の必死の説得に少女はじっとこちらを見ている。
その目は明らかに『ホントに?もうしない?』と確認を取っているのがよくわかる。

「ひ、ひらい(しない)!れったいひ、ひまへーん(絶対に、しませーん)!」
「・・・・・・」

駿の言葉が通じたのか、それとも必死さが伝わったのか。
獣少女はようやく駿の舌を解放した。
駿は留美のことや主導権のことも忘れ、獣少女から背を向けて舌をなでる。

「ひ、ひたた・・・。い、痛かった・・・!」

ここ最近家族とのただれた性生活で一般常識やモラルを忘れかけていたようだ。
これからはもっとしっかりしよう。駿は心に固く誓った。
そのとき、駿の背後からポンと何者かの手が置かれた。
振り返ればそこには獣少女の姿が。
駿の痛がりように不安を覚えたのか、それとも単に我慢できなくなったのか?

ペロッ・・・。

次の瞬間、駿は背後から寄ってきた少女にほっぺたをなめられていた。
何度も、何度も。自分の思いを伝えるかのようになめ続ける。
どうやら不安を覚えただけのようだ。
もしかしたら、今までの行為でほんの少し余裕が戻ったのかもしれない。
それならば。希望の光を見つけた駿は、舌の痛みも忘れて少女を押し倒す。

「キャウッ?!ウ、ウゥーッ!」

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