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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 159


「駿・・・っ!」
「駿ちゃん・・・っ」

家族2人からもれ出る悲しい声。それは自分たち家族だけが許されるものなのに。
自分たちだって味わいたいのに。
嫉妬がわきあがり、今すぐにでも混ざり合いたい衝動に駆られる。
しかし目の前の敵がいる以上、それもできない。
彼女らもまた、隙を見ては駿たちに混ざろうとしているのだ。
ここは敵を引き離して、倒すしかない。
そう判断した響香は智恵美に目配せすると、母とともに敵を捕まえ、いずこかへと姿を消した。
だが留美を助けることに集中している駿は、そのことに気づかない。
ただひたすら相手を落ち着かせるように抱いてやるだけだ。

「ふぅ・・・ぅううッ・・・♪」

どれくらいそうしていただろうか。
長いディープキスが終わり、ようやく口を離してくれた獣少女があでやかに微笑んだ。
少しは落ち着いたのか?そう思ったが、次の瞬間にはまた唇に吸い付かれていた。
どうやらもっと深いところでつながるために、いったん離れただけらしい。

「んンッ・・・♪んむっ、んはあぁ・・・♪」

獣少女は駿を強く抱きしめながら、たわわに実った胸や濡れそばった股間をぐいぐいと押し付ける。
乳首や秘裂がこすれて気持ちいいのか、身体全体で駿を犯そうとしているかのような、そんな動きであった。

「んぷっ!?ちょ、ちょっと!?落ち着いてっ!?」

これに参ったのは駿だ。
自分のペースに持ち込もうにも、その身体能力と本能に任せて迫る獣少女に、反撃するタイミングがなかなかつかめないのである。
確かに駿は今まで響香・明日香・智恵美・佳代・綾子・美羽・静那と7人の屍美女を正気に戻してきた。
だがそれは全身拘束した状態での話である。
駿はこのとき、初めて自由な状態の屍美女の厄介さを実感していた。
このままでは留美を助けるどころか、駿が解放されることも怪しい。
何しろ相手はキスと身体をこすり付けるばかりで、本番に行く気配がまるでないのだ。
飢えすぎて頭が回らないのか、獣人型だからなのか。
一瞬そんな疑問が頭をよぎるが、すぐに思考を切り替えて反撃に移る。
無駄な抵抗をやめ、相手が力を弱める一瞬の隙を突いて獣少女を押し倒したのだ。

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