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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 158

股間は愛液と潮、肌は汗と奴らの濡れており、ところどころには擦り傷や噛み傷らしい跡がついていた。

「留美さんっ!?」
「駿ちゃんっ!?」
「きゃあッ!?」

それを見た駿はほとんど反射的に留美を助けようと走り出していた。
智恵美はそれを見てあわてて止めに行こうとするが、近くで苦戦する娘が悲鳴を上げる。
それを見て智恵美は迷う。今助けるべきなのは息子か娘か。
息子は人間で自分たちの大事な男だ。見捨てることはできない。
しかし娘は屍美女であるにもかかわらず、苦戦している。
わずかな逡巡の後、智恵美は娘を助けるべく響香の元へ駆け出した。
駿には自分たち家族を正気に戻した実績がある。
1人だけなら十分相手にできるだろうと踏んだのだ。
苦渋の決断であったが、それは彼女にできる最高の選択だった。
そして。駿は単身、留美をなぶる屍美女を追い払うべく、近くに落ちていた枯れ木の棒を拾って襲い掛かった!
「こら!!!化け物、留美さんから離れろ!!
この野郎、ていてい!!」
枯れ木の棒をブンブンと振り回し屍美女を叩き留美を救い出そうとする駿。
「グルルルルゥ!!!!!!」
「効かない……やっぱり僕じゃ駄目なの…」
だが、屍美女には駿の打撃は全く効かなかった。
しかも、駿をみるなり眼の色を変えて来たのであった。
理由は屍美女達の目的の一つであった小屋から香ってくるかぐわしい香りの主が駿だと気付いたのであった。



「うわっ!?」
「「駿(ちゃん)っ!?」」

思わぬ反撃に駿は悲鳴を上げ、2人は思わず戦いの手を止めた。
しかしそのスキを敵が逃すはずもなく。
2人とも駿を助けに行けない。
解放された留美もぐったりとしていて、助けに行くどころではない。
駿は自分を食らおうとする屍美女に、反射的に抵抗する。
早く交尾したくてたまらない彼女は、かまわず迫ってくる。
そして屍美女の濃厚なキスが駿の唇にお見舞いされた。
それはテクニックも何もない、しかし狂わんばかりの情熱のこめられたキスであった。
身体でなく心を打つ情熱的なキスに、駿の頭はわずかばかりの冷静さを取り戻す。

(そ・・・うだ、人間のボクが力で行ってどうするんだ?
 姉さんたちのときみたいに・・・落ち着かせれば・・・っ!)

駿はそれだけ考えると、敵の背中に手を回し、力強く抱きしめてキスに応じる。
響香たちで鍛えられた極上物のキスに、敵・・・否、獣少女はうっとりと目を細めて快楽に酔った。
そして自分もさらに快楽を得ようと、見よう見まねで舌を絡ませあう。

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