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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 155


「忘れたの!?今、この島は見たこともない私たちの仲間がうろついてるのよ?!
 飢えている連中が人間のあのコを見つけたら・・・っ!」
「「・・・ッ!!」」

その一言に、駿たちは一気に血の気が引いた。
2人とも情事の跡を片付けることも忘れて響香とともに家を飛び出した。
しかしそのとき、3人はすでに留美の行方を完全に見失ってしまっていたのである―――!


…その頃、封印隊の方はと言うと…

「大丈夫か?」
暫し寝転んだままの静那に、文字通り獣屍美女を『畳んだ』綾子が覗き込むように声をかける。
勿論、肉体的には無事であろう…不死身の屍美女だから…
綾子の言う『大丈夫』は、寝転んだままの静那の精神状況の事である。
智恵美もそうだが、静那も屍美女の中では相当に身持ちが堅いようだ。
身体をムクリと起こした静那は、多少強ばった表情のまま綾子を見る。
「申し訳ありません…助けて頂いて…」

「礼なんか言ってくれるなよ…家族なんだぜ」
畏まって律義に礼を言う静那に、綾子はカラカラと豪快な笑いで返す。
「…家族」
綾子の豪快笑いを聞きながら静那は呟く。
遥か未来に『生き返ってしまった』事は理解してきた静那は、もう自分は一人ぼっちだと言う事を思い知らされていた。
駿も瓜二つとは言え、彼女の愛した弟ではない。
弟の生まれ代わりと自分に言い聞かせ、それを精神の支えにしているとは言え、静那は孤独だった。
そんな静那の冷えきった心に、綾子の笑いは暖かく染み込んでいく。

「…家族」
もう一度呟く。
今度は少し力強く。
静那は立ち上がると、綾子に身を寄せ抱き付くと、唇を自然に合わせる。
綾子は驚く事無く静那を受け入れた。
「ふふ…ウマいじゃないか…味も合わせ方も…」
「それは『家族』だからじゃないですか…綾子殿…」
唇だけじゃ足りないとばかりに、綾子と静那はお互いの胸や尻、秘部まで弄ぐる。
それは、屍美女の家族同士の絆を確かめるスキンシップそのものであり、静那が本当の意味で神薙家の家族の一員になった瞬間でもあった。

静那の大量に溢れて地面に滴る蜜が、綾子達に心を許した証拠であろう。
暫し綾子と睦み合う静那であったが、何かを感じ鋭い目付きになると動きを止める。
それは綾子も同じ…
戦う時の彼女の表情…獰猛な肉食獣のような表情を浮かべる。
二人の絡みを羨ましそうに見ていた明日香、美羽もその気配に気付いたようであった。
「何か来るぞっ!」
「どこっ!、上っ?!」
綾子の声に美羽が反応するが、気配は頭の上から…
上を見上げた4人は、ソレを見つけて驚いてしまう。

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