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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 150


「うわわッ!?こ、このぉッ!?」
「明日香殿ッ!?ダメだ、コイツらに武器は通じ・・・!」

ガキィンッ!

明日香が言いつけを守らず、反射的にサーベルで攻撃してしまったのだ。
当然攻撃は通じず、的を外され。明日香は敵の餌食となった。

「きゃあぁッ!?」
「明日香ッ!?」
「バカ、美羽ッ!前の敵に集中しろッ!明日香は静那が何とかするッ!」
「は、はいっ!?」

美羽は一瞬明日香に気を取られるも、敵に絡みつく綾子の一喝で再び意識を戦闘に切り替える。
娘を一喝した綾子は敵の手を取り、関節技の姿勢をとる。
敵は不死身の屍美女。その中でも特に硬い新種だ。
それを倒すとなれば打撃は有効ではない。有効なのは・・・。

ゴクンッ!

いやに鈍い音がして綾子のつかむ屍美女の手がだらりと動かなくなった。
肩の間接を外してやったのだ。
どんな傷でも即座に治る屍美女を倒すには、行動不能にするしかないのだ!
綾子は敵が動かなくなった腕にとまどうスキに、次々と手足に絡み付いて関節を外したり骨を折ったりする。
すぐに再生できないように何度も何度も念入りに。
そして出来上がったのは地面で芋虫のようにもがく哀れな屍美女の姿であった。
綾子の戦いを隣でチラチラ見ていた美羽も、ここにいたってようやく彼女の意図を理解した。
しかし彼女の武器は打撃系の格闘技テコンドー。
打撃が効かない屍美女相手に、どうやって攻撃するのであろうか・・・?

「グアアアァァァッ!?」
「くっ!?こん・・・のぉッ!!」

ゴキッ!

「ギャンッ!?」

ひたすら間合いをつめてくる屍美女に、美羽は右ひじをたたきつける。
人体の中でも肉が少なくもっとも硬い骨を使った一撃に、さすがの屍美女もたまらず下がる。
いくら金属のように硬いと言っても、痛覚がないわけではないようだ。
痛みでひるんだところに、そこへすかさず美羽が必殺の蹴りを放つ。
狙う場所は『あそこ』―――!

バキィッ・・・!

「ガッ・・・!?」

こめかみに美羽の蹴りを食らい、無様に吹き飛ぶ屍美女。
しかしその一撃は倒すまでには至らない。
むしろ火に油を注いだらしく、激怒した様子で反撃しようとすぐさま前に飛び出した!

ガクン・・・ッ、

「!?」

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