PiPi's World 投稿小説

屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 132
 134
の最後へ

屍美女の大群 134


「そーかそーか。しかし今日はもう夜も遅い。
 駿やお客人には少々キツかろう。
 ちょっと場所を移して話し合おうではないか?」
「あ・・・いや、お母、様?ああ、あたいは別に・・・」
「お、お母さんズルいっ!?」
「いやいや、言いたいことは山ほどあろう。
 今宵は納得するまでとことん話し合おうではないか?」

佳代はそう言うと、駿と真堂姉妹に顔を向ける。

「そういうわけじゃ。駿坊たちは明日に備え、ゆっくり鋭気を養っておけ。
 智恵美。おまえはここに残って駿たちを守ってやれ」
「ははは、ハイッ!」
「ああッ!?智恵ママずるいっ!?」
「さて。それじゃあたしたちは場所を変えて話をしようか。
 たっぷりと、のぉ・・・♪」
「あ、ああ・・・っ!か、佳代ママ、許して・・・!」

響香の叫びもむなしく、佳代は智恵美以外の屍美女たちを茶の間から追い出していく。
みなを部屋から追い出した佳代は振り返り、駿たちに一言。

「ゆっくり休むんじゃぞ?くれぐれもこちらには来ないように、の?」

壊れたおもちゃのように首を縦に振るのを確認した佳代は、満足そうに部屋を出て行く。
駿たちにできるのは耳をふさいで眠ることと、これからたっぷり『話し合い』をするであろう彼女たちの無事を祈ることだけだった。
次の日の朝、風呂場がミルクくさくなってピカピカになっていたり、静那が佳代のことを『お母上』と呼ぶようになったりするのだが、それはまぁ余談としておこう。


次の日…
佳代と響香は地下に潜水艦の修理に向かったのだが、真堂姉妹の姉のマリナがそれに同行を願い出た。
活発そうなマリナだが、実は工業系大学に通うエンジニアの卵なのである。
屍美女の長であり、怖い佳代に付いて行こうと言うのだから、大した度胸で…佳代も半ば感心しながら彼女の同行を許した。
佳代の感覚で言えば『働かざる者食うべからず』なので、彼女の決意はそれなりに好意的に受け止めていた。
それに対して、遠征組は綾子を筆頭に、明日香、静那、美羽の仲良しトリオ。

綾子の陣頭指揮に若干の不安があるが、彼女の動物的本能で本当の危険は回避できるだろうと、佳代は『怪物がいても深追いするな』とだけ言い聞かせて送り出した。
ウエスタンハットにグローブとブーツの佳代から譲り受けたスタイルの綾子と、格闘技で使うオープンフィンガーグローブにキックレガースを装着した美羽は素手…
静那は女武者姿で、佳代お手製の鉄弓を持ち、西洋甲冑を装着した明日香は、実戦向きのサーベルを持つ。
勿論、屍美女だけに手足以外の大事な所は裸だが、装備を整えて出発する。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す