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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 131

「あたし…一人が残りますっ!…残るだけでなく、どんな事でもしますっ!…だから、だから…妹、留美や他の人は助けて下さいっ!!」
「ねっ!、姉さんっ!…姉さんだけ残る事無いっ!!…私も姉さんが残るなら残りますっ!!…」
気丈な姉の方がそう切り出すと、留美と呼ばれた妹の方も驚いて姉に詰め寄る。
彼女達にとって神薙家の家族達は怪物だ…勿論、その怪物の中に居る駿もである…
その不信感や嫌悪感は、生死の境をさ迷うような厳しい逃亡生活をした姉妹には、なかなか払拭できる物ではない。

だが、彼女達に頼らなければならないのも事実…
綾子の言葉は、ある種の悪魔との契約に思えた。
そう…破滅を解っていながら契約せざるを得ない悪魔の契約に…

綾子はそんな彼女達の様子を前に、チラリと佳代の方を見る。
彼女とすれば叩き出したいのだが、佳代が助けようとする意図を読もうとしていたのだ。
激昂してるように見えて、彼女は冷静で知性的な面もあるのである。
それは…聡明な響香とも違う、肉食獣の狡猾さとも言えるようなものであった。

「ねえ…残らなくてもいいから…明日香達みたいに裸になってよ…そんな物着てるから、変な事考えちゃうんだよ」
明日香の言葉は、彼女が意識していなくとも屍美女そのものの答えである。
肌を隠す事に嫌悪感を感じ、実際力まで奪われてしまい…身体の隅々、特に大事な所を見られるのが悦びになる屍美女の感覚に彼女達はなっている。
ただ、彼女達は人間である…裸を見られるのは恥ずかしい事でしかない。
「それはいいじゃねえか…脱いで貰うか?」

「綾子さん、明日香それはやり過ぎ・・・」
「駿兄、お願い黙っていて。
これはあの二人に付けないと駄目なケジメだよ。」
明日香の意地悪な提案に綾子はにやりとした顔で賛成すると駿は止めようとするが、美羽が駿の口を人差し指でで優しく抑えて『あの二人が付けないと駄目なケジメ』と優しい笑顔で駿に言う。
「美羽・・・」
美羽の意外な行動に驚く駿。
「『美羽でかした』さあ〜どうなんだお嬢さん達、脱ぐか!!!脱がないか!!!はっきりしな!!!
それと、駿に変な事をするとただじゃおかないからな!!」
美羽の駿の制止に感謝し綾子は姉妹に決断を迫り姉妹に駿への謝罪を要求する。
「わかりました脱ぎます。
それと、駿君を化け物呼ばわりして、すいませんでした。」
「姉さん・・・わ…私も脱ぎます。そして、駿君を化け物扱いして申し訳ありませんでした。」
綾子の威圧とタンカに負けた姉妹は脱ぐ事と駿への謝罪を受け入れた。

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