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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 126


「・・・やれやれ、やっと行ってくれたか。
 しかしあまりゆっくりもしていられんの。
 あの様子ではいつ仕返しに来るか、わかったもんじゃないからの。
 とりあえずはあのお嬢ちゃんたちに事情を聞いてみようかね」

佳代は綾子・静那に家の守りを頼むと、保護した2人の人間の少女たちに事情を聞くべく家へと戻った。
家の中では駿と2人の少女が何やらぎゃいぎゃいと言い争いをしていた。

「だからっ!ぼくは人間の男だって何度も言ってるでしょうっ!?」
「やれやれ騒がしいの。一体全体、何の騒ぎじゃ?」
「あ、お母様。何かこのコたちが駿を私たちと同類だと勘違いしちゃって・・・」

響香の話によると、彼女らは駿まで屍美女だと勘違いし、駿がそれにもう抗議をしているらしい。
まぁそれも無理のない話だろう。
蘇ったばかりの屍美女はまず見境なく人間を襲う。
特に男には目がなく、いくら理性があるとは言え、男がこの中で生きていられるなんて想像もつかないだろう。
加えて駿は中性的な体つきと顔をしている。
この島に来てから髪も切らず、母乳ソープで毎日身体を洗っているものだから、女性らしさにますます磨きがかかっている。
おそらく今の駿なら、十中八九女性と勘違いするだろう。
本人にその自覚はまだないようだが。
佳代は苦笑しつつも、これからのために駿をたしなめた。

「これこれ、駿坊。気持ちはわかるが落ち着け」
「だって佳代ママ!ぼくは男だって何回も言っているのに・・・!」
「何、言葉でわからんならちゃんと証拠を見せればいいじゃろ?」

その言葉の意味を駿が理解するより先に、佳代は駿のズボンをつかみ、問答無用にパンツごと引き摺り下ろす。
当然駿のへそまで反り返った剛直があらわになる。
佳代以外の屍美女たちはたくましいその一物に思わずのどを鳴らし。
保護された2人は顔を赤くしつつも、この島で初めて見る男の存在に驚いていた。

「ば、バアちゃんっ!?」
「ほれ。このとおり、駿は人間の男じゃ。
 これであたしらがアンタらに危険がないことをわかってもらえたかね?
 わかってもらえたんなら、今度はこっちの質問に答えてもらいたいんじゃが」

大胆な行動に思わず『バアちゃん』と呼んだ駿を無視して、佳代はにっかり笑って保護した2人に事情聴取を開始した。
「…この島に漂着して…森を探索したら、崖に鉄の扉があって…」
気丈な女性の方がそう話を切り出す。
他の人間は彼女の話を大人しく聞いていたが、佳代だけは彼女の話の重要性に気付いていた。
「その扉を開け…奥から奴らが出て来たのじゃな…」
佳代の言葉に、女性は顔を青くしながらもコクリと頷く。
「そこはの…昔、日本軍が使っていた研究施設じゃ…奴らは秘密に基地を作り、洞窟の奥に軍の危険な兵器とかを廃棄したのじゃ…その奥には、我らの先祖が眠っておるのにの…」

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