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屍美女の大群
官能リレー小説 - ファンタジー系

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屍美女の大群 119

激しい打撃音と圧倒的な質量に少しずつゆがんでいく鉄の扉。

きっとその中にいる屍美女たちはこう思っているのだろう。

(男。男がほしい。)
(身体。身体が足りない。あれを味わう下半身がない。
 あれを扱く腕が足りない。あれを捕らえる足がない)
(足りない。足りない。足りない。男も。身体も。何もかも!)

出来損ないの屍美女は5人の男女をいけにえに、ほんの少しだけ戻った知性で考えた。
より効率よく獲物を狩り、より効果的にこの飢えを満たすにはどうすればよいか。
閉ざされた施設の中で、屍美女たちはうごめき続ける。
それはまるで、孵化する寸前のタマゴのような、そんな不気味さをかもし出していた。

――――

そして危険をにおわせる夜が明けた次の日。
家の近くの砂浜で、駿と綾子は真っ昼間から激しく交じり合っていた。

「あッ!あッ!ああッ!?しゅ、駿ッ!!
 す、すごいっ!すごい気持ちいいよ、駿っ!」
「ぼくもっ!ぼくもすごい気持ちいいよ、綾子さんっ!」

綾子は松葉崩しの体勢で駿の剛直を味わい、歓喜する。
この1週間、駿は暇さえあればところかまわず家族たちと交わるようになっていた。
寝室でトイレで台所で。森で岩場で砂浜で。
性的関係のある家族以外誰もいないという安心感と開放感から来ているのだろうが・・・若いとは言え、まったくお盛んなことである。
おかげで駿の性技と精力は格段にアップし、家族たちの駿への依存度・満足度は常にMAXだ。
今の響香たちなら、歩行者天国で全裸になってHすることもできるのではないだろうか?

「ああっ、綾子さんっ!そ、そろそろイクよっ!?」
「おおッ!?だ、出してっ!出してくれっ!
 駿の新鮮でおいしい子種汁、あたいの子宮に注ぎ込んでくれぇッ!?」

そして駿がスパートをかけようとしたその時だった。

ガサッ!ガサガサッ、ガサッ!

「ッ!?」

突然背後の森から物音がした。驚いた駿は突くのをやめて背後をうかがう。
綾子にしてみればとんだお預けであった。

「・・・ッ!・・・ぇッ!!」

時間の経過と共に森から聞こえてくる音が徐々に大きくなっていく。
何やら声を出しているのもわかってきた。
こうなればさすがの2人も行為を中止せざるを得ない。

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