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魔剣使い
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔剣使い 32

 タナハはますます熱を込めて、踝に強く舌を押しつけた。軽く歯を立て、ちろちろと舌でつつく。
 夢中になって舐め回すうちに、彼は奇妙な興奮を覚え始めていた。
 夢中になっていたので、それに最初に気付いたのは女だった。快感を追うように目を細めていた女が、まあ、と不意に呆れ声をあげた。
 何だ? と女の視線をたどって…彼は愕然とした。
 自分でも気付いていなかった。自らの白濁に汚れたままの肉棒が、何の刺激もなく天井にその切っ先を向けていたのだ。
「またこんなに勃起させて…足を舐めるのがそんなにいいの?」
 変態、と言外に言われ、タナハは泣きたくなった。反論のしようがない。女の足を舐めさせられて興奮するなど、少なくとも彼の常識では、間違いなく変態の所業である。
 女は唾液まみれの足を、ぬぽ、と彼の口から抜いた。足先から舌先に、だらりと光る唾液の糸がつながる。彼は無意識に、名残惜しいかのように、縛られた身でできるかぎり、首を持ち上げて女の足を追った。

「浅ましい」
 女は侮蔑のこもった調子で言い放った。
 足先が、つう、と顎をたどり、喉仏を撫でて胸元で止まる。そこで女は身を乗り出すように上体を彼の方に曲げた。胸に乗り上げた足にぐっと体重をかけられ、一瞬息が止まる。
「そんなに舐めたいなら、これでもしゃぶっていなさい」 
 女は彼の苦しげな様子に全く頓着せず、どこからか何か棒状のものを取り出した。それを彼の口に押し込む。
「うっ…ぷ、」 
 口につっこまれたものを、彼は意味も分からず舐めた。
 親指ほどの太さの棒杭だ。先端は丸く削られ、何段かのくびれが施されている。表面全体に、少し舌にざらりとくる程度の深さの模様が刻まれているようだった。
 喉奥まで押しつけられ、必死にくちゅくちゅとしゃぶるうちに、女はそれを抜きとった。
 唾液に濡れた棒杭を、彼はようやく目にすることができた。そこで、彼は嫌な予感に青ざめた。彫刻された文様に見覚えがあったのだ。ある呪物に使われる呪紋とよく似ている。
 予感は的中した。女は下半身に移動すると、彼の足をぐいと開かせ、大きく頭の方へ持ち上げたのだ。
 体が折れ曲がり、少々苦しい体勢を強いられる。勃起した自分の男根が近い。腰が持ち上がって、女の眼前に尻をさらけ出すはめになった。
 彼女は片手で男根を握った。優しく手のひらで扱かれて、彼の力が抜ける瞬間を見計らうように、片手に持った棒で尻の窄まりをつつく。彼は慌てた。
「わっ、そこは…っ?あッ…」
 暴れようと試みるも、両手は封じられ、大事なものが彼女の手の内にある状況だ。結局抵抗むなしく、つぷ、と棒が肛門に押し込まれた。
 とっさに力を入れたが、濡れた棒はずるずると奥へ入っていく。

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