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魔剣使い
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔剣使い 1

一人の男が薄暗い石造りの螺旋階段を降りていた、カツッカツッと足音が響き、壁に等間隔で置かれている蝋燭が揺めきながら僅かな明かりを灯している。
階段を降りて行き、最深部に辿り着くと巨大な鉄製の扉が、男が懐を漁ると鍵を取りだし、扉の鍵穴へと差し込み回す、カチャッ!と鍵が解ける音がした、男は口元を緩めると、力一杯扉を押す、ギィーと錆び付いた音をたてながら扉を開けた。扉の先は部屋になっており、壁に一振りの剣が鎖に巻かれ飾られていた。
男「当たりかな?」
男はそう呟くとおもむろに部屋へと入り剣へと近づき鎖に手を掛け、鎖を解くと、剣を取り挙げ、剣の鍔の処に付いている宝石のようなものをマジマジ見つめる。
男「間違いなく魔剣だな、しかもこの魔石の濃い色からするに、かなりの値打ちもんだぜぇ〜、間違いなくAランク以上の魔剣だな!」
男は嬉しそうに語り、色々と角度を変へ剣に付いている宝石を見つめた。
?「汝か、我が眠りを解いたのは?」
男「誰だ!」
男は不意に掛けられた言葉に驚き振り返り辺りを見渡すが誰も居ない。
男「空耳か?はっ!まっまさか、亡霊とか…なわけないかぁ〜、 んなもん居る分けないしぃ、はぁっはぁっはぁ〜…」
男の乾いた笑い声が薄暗い部屋に木霊する。
男「まっまあ、とっとと帰るか!」
男は言うが速く部屋を出ようと身を翻した。?「独り言を言っておらんで我が問いに答えよ」
男が一歩踏み出した時又声が聴こえた。
?「汝、何故わが戒めを解いた?」
男「だっ、誰だ隠れてないで、出てこい」
確かに聴こえる声に男は怒鳴る様に叫びながら再度辺りを見渡すがこの薄暗い部屋には誰も居づ、男は恐怖を覚えた。
?「何処を見ている、我は此処だ、頭の悪い奴だなぁ〜、今、汝が我を手にしただろぅ!」
男「へっ?」
男が両手を見詰める、
男「えっ…、えぇ〜〜ぇ、けッ剣がしゃべた!」

男は余りの驚きに剣を投げ捨てた。
剣「コラ!バカモン、我を投げるとは何事かっ!」
すると今度は剣の方が怒鳴った
男「あっ、イヤ、だって、えぇ〜、剣だよ、いくら魔剣だからって、マジかよ」
男は混乱しながらも、投げた剣を拾い、剣を見る。

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