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魔剣使い
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔剣使い 19

凛々しい女戦士も、よく見れば十分に美人だ。
まともに相対すれば、どちらの女も彼より強い。彼のことなどひとひねりだろう。
そんな強い女が、泣きながら彼に屈服するのだ。
心の底から彼を拒み、憎み、害しようとするのに、そうできない。
性の快楽が彼女の身体を心に反して拘束している。
これほどの女たちが彼に、一時とはいえねじふせられ、支配されているのだ。

これは……クセになるかも。
魔剣のおかげであることは承知の上だし、我ながら最低だとも彼は思った。
思ったが、この征服の快感は、なかなかあらがいがたかった。



「っ殺す気か!」
ゼエゼエと肩で息をしながら、彼は剣に文句をいった。
剣がようやく満足して、彼を一体化した性衝動から解放したのは、もう夜明けも近い刻限のことだった。
魔剣の刀身と一体化したという男根は、一向に萎えることがなかった。いつまでも、何度射精しても、変わらずガチガチに勃起しっぱなしだった。
だが射精までのスパンは普段とあまり変わっていない。変わらず早いままだ。
いつもならすぐ萎えて終わるところを数時間。
射精回数は、途中からは数える余裕もなくなったが、少なくとも十回はくだらない。
おかげで解放されたころには、もう透明な汁も出なくなっていた。
『女を絶頂させよと申したのだ。誰も、汝までせよとは申しておらぬ』
「早くて悪かったな、ちくしょう」
『……気にしておるのだな。悪かった』
被害妄想気味に一人で落ち込んだ彼に、剣はやけに素直に謝った。
謝られて、彼がよけいに傷ついたことは言うまでもない。

『しかしこの娘、なかなかの拾いものであったな』
秘所から、愛液と入り混じった大量の精液を垂れ流し、ぴくりともせずのびている女たちを眺めながら剣はそういった。

鬼畜とか人でなしとかいろいろつっこみたいところだったが、相手は剣だ。彼はぐっと自分をおさえた。
「娘って、魔法使いのことか?まあ可愛いよな…」
『そのような意味ではないわ。よう見てみよ。地精が頼みもせぬうちに娘に精気を分け与えておるぞ』
言われて彼は、反論した。
「んなもの見てわかるかよ。俺はそういうの見えない人なんだ」
『面倒な男よ…よう見てみよと申しておる。融合中は我と同様の視力を得ているはずだぞ』

いわれたとおり目をこらして見ると、陽炎のようなものが、娘の周囲に立ち上っている。
錯覚かと目をこすったが、どうやら違う。
「これが地精の精気?」
『さよう。核精に気に入られておるのだ。人の子には珍しい。さぞや才長けた魔法使いなのであろう』
そう、彼の頭の中でいって、剣はようやく分離した。
入ってきたときの逆回りで、手のひらから切っ先がずるずると生えてくる。
最後に、柄が彼の手におさまったとき、剣はいった。

「この娘を連れておれば、完全とはいかぬが補給には困らぬな。ちょうどよかった」
「は?連れておればって…」
言葉の意味が、とっさに頭に入らなかった。

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