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魔剣使い
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔剣使い 14

「嘘!?ちょっと待てよ、心の準備が!」
「何を乙女のようなことを申しておる。とっとと……」
剣の声が、ふいに消えた。
そう思ったとたんに、続く言葉が頭の中に響きわたった。
『覚悟を決めよ』

「う…うおおおぉ!」
何の兆しもなかった彼の男根が、いきなり痛みすらともなうほどの勢いで勃起した。
彼は我慢できずにズボンを脱ぎ捨てた。
触れてもいないのに、もう万全の態勢だ。ビクビクと痙攣し、血管が浮き出すほど怒張している。先端からはとめどもなく、先走りが滲み出していた。
「どうなってんだ、おい」
『汝の肉の剣と我が刀身が一体化しておるのだ。時間がない。さっさと貫かねば、もろともに崩壊するぞ』

……ひどいとばっちりもあったものである。

「おっ、お前!なんて危ないことしやがるんだ!?」
『よいから早くせよ!崩壊の前に女を絶頂させねばならぬのだぞ!』
「ううっ…」
彼はプレッシャーに呻いた。
誰にも秘密にしていることだが、彼には恋人や娼婦との行為で、相手を満足させた経験があまりなかった。
サイズには多少自信があるのだが、硬度と持続力に関しては…
一体化しているからだろうか。剣は彼の考えを悟ったようにいった。
『心配せずともよい。我と一体化している間は、衰えることなどありえぬ』
自信たっぷりの剣に、それは喜んでいいのだろうか、と彼は内心首をかしげた。

剣にせき立てられ、彼は思いきり近くにいた方、魔法使いの腿を押し広げた。
せかされるまでもなく、欲望は強制的に、暴発寸前まで高められていた。裾を捲り上げ、簡素な下着を勢いあまって破りとってしまう。
闇の中、青白く浮き上がる肌の上で、薄い陰毛が淫靡に翳る。
彼はごくりと唾を飲み込んだ。

指を伸ばそうしたとき、彼はガチガチに勃起しているはずの股間に、奇妙な虚無感を覚えた。
『時間がない。疾く、疾く!』
剣が脳裏でわめき散らす。
本気で崩壊が始まっているのだ。一体化しているためか、実感として伝わってくる。
思うままにならぬ、力が逃げていくような、空虚な感じ。
剣が<崩壊>したら、一体化した自分のものがどうなるのか、彼はおぼろげに悟った。
「濡らす暇もないのかよ」
彼はため息をついた。
魔剣の意思のせいもあるのかもしれないが、彼自身の欲望のために、倫理観は都合よくすりかえられつつあった。
男根に血が集中して、頭が働かない。
代わりに、下半身が魔剣と一緒になって、目の前の女……女の、赤く色づく花芯への侵入を求めている。第二の脳とはよく言ったものだ。
内心で娘に謝罪はした。
だが、張りつめた魔剣の意思に逆らう気はもうなかった。
彼はほっそりした足首を持ち上げて肩にかけさせると、男根/魔剣でもって、娘を刺し貫いた。

「ふっ…うぐ…」
意識はまだ戻らないようだが、女の唇から苦痛のうめきが漏れた。
「うう…」
濡れてもいない女の秘所は狭く、粘膜に擦れて痛みが走った。

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