PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 80
 82
の最後へ

モンスターハーレム 第2章 82


こ、怖い怖すぎる。何?この有無を言わせない迫力は?

「でももう大丈夫。反対派の連中はぜぇ〜んぶ捕まえちゃったから」
「後は拷・・・いや尋問が終わるまで待っててくれればいい」
「あ・・・でもぉ。ラグっちってば体力なくて大変だったのよねぇ?」
「サルスベリ殿たちもお疲れだろう。
 そうだ。私たちの身体も使え。疲労困憊のお二方より回復できるだろうから」
「い、いや、それは・・・!」

絶対にそれを受け入れるな。本能が全力で警告していた。
しかしミミたちはじりじりと間合いを詰めてくる。

「遠慮するな、お兄ちゃん。私たちも体力を持て余してて困ってたんだ」
「そうでございますぞ。どうぞわらわたちの身体をお召し上がりください」
「い、いやですから、その・・・!!」
「やかましいッ!!食えないと言うのなら、ムリにでも我々を食ってもらうッ!!
 覚悟しろ、ラグーーーッ!!!!」
「ちょ・・・いや・・・!キャーーーーーッ!!??」

そしてオレたちは怒り狂ったミミたちの餌食となった。
その辺のところはあえて省略する。アレは性行為なんてもんじゃない。
一方的な陵辱だったことだけは語っておこう。
――――

そして。数々の紆余曲折を経て、オレと女性陣は反対派が隠し持っていた封育樹も元に向かって移動していた。
しかしその行進は何か異様なものを含んでいた。
先頭でしきりに背後を気にしながら、封育樹の元へ案内する反対派の残党。
オレに体力を吸わせて目にクマを作っている女たち。
お肌ツヤツヤなのになぜかズタボロで、そこら中にキスマークを貼り付け泣いているオレ。
さらにその後ろではサルスベリとアスタナビュートが居心地悪そうに歩いていた。

「うう・・・みなさん、そろそろお許しになっていただけないでしょうか・・・?」

人一倍元気なはずなのに、精神的に疲労したオレはおずおずと自身の解放を求める。
しかし返ってきたのは青筋浮かべたミミたちの恐ろしい笑顔。

「えー?何のことですかぁー?
 私たち、別に何も怒ってないデスヨぉー?」

うそだ。ミミ。何だ、そのあからさまな棒読みのセリフは!?

「そうそう。ラグ様だってオスなんだもの。
 ロカ様とサーク様じゃあ足りなくって当然よね〜?」

アンジェラ。その汚物を見るような目をやめていただけないでしょうか?

「・・・・・・」

サルモネラ。そんな責めるような目で見ないでください。
オルゾス。狭霧。
そんなあからさまな殺意みなぎらせるな!マジで怖いから!

「よ、余計なことを言うな・・・!こっちの命まで危ういだろうが・・・!?」

オレを盾のようにしながら歩くサルスベリが、小声で突っ込む。
ああ、早く着かないかなぁ。
このままではストレスと当てられる殺意で死んじゃいそうだよ。
オレは後悔の涙をボタボタと垂れ流しながら、先を急ぐのであった。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す