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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 72

そしてそれらの頁をめくっていく。ある1冊をめくっていて不意に声を上げた。
「あった、これだ!」
サルスベリはオレたちのもとに駆け戻ってきた。そしてロカの秘所から漏れたオレの精液を指ですくい、嘗めた。
そして1秒の間をおいて、サルスベリが至福の表情になった。
「おいしい・・・・。」
すごーく美味いお菓子を食べた女の子の表情で(彼女も女だが)喜んでいる。
そして、さらに喜色を浮かべて叫んだ。
「やったぞ!ラグ!ここまでできるとは思わなかった!これを見てみろ!」
サルスベリはさっき開いた本を持ってきた。いや、手にしていたのは本というより書類綴りだった。
「ん?なんだそりゃ?」
「お前を生成するに当たって使用したモンスターの素体たち。その性質・能力等のスペックノートだよ!」
サルスベリはある頁をオレに見せた。そこには、「ファリカ」と呼ばれるモンスターのデータがあった。
姿はユニコーンに似ているが角が2本、牛のように生えている。
「こいつは群れをなす性質をもち、オスは群れを守る。そしてボスクラスのオスに至っては、強力な回復液を出す力があるんだ!」
「おい、それってまさか?」
「その回復液というのが金色の精液なんだ!もちろん精液だからメスを孕ませることもできるぞ!ちなみに、精液は普通は栗の花のような香りで苦いものだがファリカの出す回復精液はまるで蜂蜜のように甘くておいしい。魔族の間でも珍重されていたんだよ!」
・・・・・マジですか?!
オレはあまりのことに、反問することさえ忘れて聞いていた。
だがそこに水を差す声がした。アスタナビュートだ。
「サルスベリ様、今は騒いでる暇はありません。房中術のほうをお急ぎください。」
彼女はあくまで冷静を保っている。
「おっと、そうだったな、ロカとサークを治すんだったな。」
オレも彼女のおかげでクールダウンした。だが。
「解ってる!よし、この力が発現したとなれば2人を治すなど、考えていた半分の手間で済むぞ!」
サルモネラはまだ興奮が収まらないようだ。だがオレはすこし違和感を感じた。
「えー・・あ・・・。その綴りってひょっとして、オレの材料一覧か?ってことはオレ、それを見ればどんな技を使える体なのか簡単にわかったんじゃないのか?」
「う・・・・理屈ではそうだ。1つ1つ教える方法もあった。だがあの時は時間がなかった。だから薬で無理やりお前の力を引き出して、本能で能力を思い出させたんだ。それにこの回復精液はファリカの中でもボスクラスに自分を高めることに成功した少数の個体にしか備わらない能力でな、教えて習得というわけにはいかないと思っていた。大体、魔族はそれぞれが持つ能力を誰かに教わるなんてことは一部の修行マニアでもない限り行わない。本能で技を発現させているからな。」
「それであんな激ヤバな力で引き出す羽目になったのかよ。」

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