モンスターハーレム 第2章 67
『グアアァァアアッ!?』
そして敵味方、何も知らない連中さえも巻き込んだ爆発が治まったとき、そこに立っているものは誰もいなかった。
「う、ううぅっ・・・」
「こ、こんなバカなことで死ねるもんか・・・っ」
いや、何人かは執念で立ち上がる。
ギャグ調の悲鳴が彼女らのダメージを最小限にしたのだろうか?
その中にはあのリザの姿もあった。
「く・・・うぅッ、ど、どうだっ・・・!
私だって・・・やれるんだぞっ・・・!」
ボロボロのリザは、何やらブツクサ言いながら立ち上がる。
あたりを見渡せば阿鼻叫喚の死屍累々。
さすがの魔法兵も自分を巻き込むような魔法で死にたくなかったらしく、みな軽い負傷をして気絶している。
ちなみにこの一件で、この魔法兵はリザの右腕兼暴走のストッパーとして活躍することになるのだが、それは後の話である。
「よ・・・し、みんな生きてるな・・・。
ん?敵ってこんなに多かったっけ?」
死者がいないことを確認したリザは、『いつの間にか』増えている敵の数に首をひねる。
しかしすぐに戦績のスコアが伸びたんだからと気にしないことにした。
大した大物ぶりである。
「こら、いつまで気絶してるつもりだ!?
ラグ様のつがいを自称するなら、さっさと起きて奴らを縛り上げないかっ!?」
そして何とか動ける部下たちをたたき起こし、知らず知らずのうちに古参メンバーの1人を確保することに成功するのだった。
・・・その後、命の危険を感じた部下たちに密告されたリザは、キツ〜いオシオキを受けることになるのだが、それは言うまでもないだろう。
――――
一方。残されたオレは、さっそくロカとサークの治療(房中術)をするべく、その準備を整えていた。
今、ベッドの上では2人の見事な身体があらわになっている。
サーク。バーサーカーという本能に特化したモンスターであるためか、コイツの体はやけに肉付きがいい。
アンジェラたちのような魔乳・超乳というほどではないが、確実に爆乳の域に達していると言ってよい。
尻も逆ハート型の安産型。これで男を知らないと言うんだからホントもったいない話である。
そしてロカ。こちらは量より質といった感じでバランスの取れた体つきをしている。
胸は仰向けになっても型崩れしないお椀型の美乳。
スレンダーでほっそりとした身体。
簡単にへし折れそうな体つきに、オレは本当に先ほどの戦闘していた人物と同じなのかと疑ってしまう。
だがそれが現実である証拠に、傷の石化がゆっくりと、しかし確実に進行しつつあった。
「さぁ、時間がない。とっと始めるぞ」
「・・・それはいいんだが。何でおまえらまで裸になってんだ?」