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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 65

死ぬことすら許さず、悪鬼のごとく攻め立てる彼女らは、サークに鍛えられたはずの反対派の兵士たちを心底震え上がらせた。
しかし肝心の情報を持つ反対派のメンバーはなかなか見つからない。
反対派として幾多の戦場を潜り抜けたカンで逃げ回っているのだろうか?
――実はその通りであった。
幾多の戦場を潜り抜けてきた反対派の数少ない古参メンバーは、サーク敗北の話を聞くや、すばやく信頼できる手勢をまとめて潜伏しながら移動していたのである。
あらゆるケースを考え、追跡されないように隠しルートを移動。
さらに常時身隠しの魔法を展開し、ニオイ対策として下水のなどニオイのキツいルートを選択していた。

「くそっ!できそこないの犬どもめ、まさかここまで我らを追い詰めるとは・・・!」
「落ち着いてください、ニオルド様。今は苦しくとも、所詮は烏合の衆」
「そうですっ。我らに同調する仲間も数多いはずです。
 生きてさえいればボロを出して反撃のチャンスをつかむこともできましょう!」

反対派設立当初からの古参メンバー、ニオルドは幹部たちからの励ましを受け、自らの不明を恥じる。

「・・・うむ。そうであるな。
 今は苦しくとも、すぐに戦況を建て直し、奴らなどすぐに蹴散らしてくれようぞ」

その道は言うよりはるかに険しく長い道のりであろう。
しかしこれほどの部下たちがいるのならば、きっと勝利を勝ち取れる。
ニオルドはそう確信していた。
・・・しかし現実は時として残酷な運命をもたらす。
彼女らの近くに、リザ率いる探索部隊が逃げ回る反対派の残党を追って、迫ってきていたのだった。

「追えーッ!!逃がすなーッ!!」

この時、リザは焦っていた。
自分の不注意で反対派を逃がすという失態を犯していたからだ。
こうしている今もオレがロカやサークとしっぽり気持ちよく治療していると思えば、無理からぬことだろう。
ましてリザは普段からうっかりしているところがあるしな。
幸い、リザたち追撃部隊は身体能力に優れた獣人系で更生されていたため、すぐに追いついた。
それも古参メンバー、ニオルドの部隊の壁1枚隔てたところで。

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