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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 57

そして直後に狭霧がロカを追い抜き強烈な連撃を叩き込む。
「斬奸刀秘剣!神速三段突き!!!」
ババババン!!!
叩き飛ばされたようにサークが吹き飛ぶ。そこへ追い討ちをかける。
「二刀連撃魔哭崩滅剣!」
両手の甲から伸びる赤熱の刃。
バシュバシュッ!
オレはサークの腹を十字に深々と断ち切った。
「墓碑林立撃!!」
ブサブサブサブサッ!
最後に、テスの細い石の槍が床から多数突き上がり、サークの身体を次々に貫いていた。
 
 
「・・・・・・・・終わった・・・・か・・・・」
石の槍が何本も刺さったサークが、人間の姿に戻っていく。オレに切腹同様に腹を裂かれ、ロカの首への攻撃は介錯に失敗したように傷を描いている。腹も首も出血が酷く、血だまりが広がってゆく。
「ああ・・・終わったようだな。斬奸刀術にあれだけ対抗できる魔物はそうはいないだろうな。さすがにもう一度手合わせするのは願い下げにしたいものだ。」
 
がしゃん。
 
オレが、音のしたほうに振り向くと、ロカが倒れていた。応急処置したばかりの腹を丸ごとえぐりぬくように、サークの剣斧が深々とロカの内臓たちを斬り潰していた。
どうやら、首を取りに行った時に、残っていた左腕で剣斧の渾身の一撃を入れたのだろう。こちらも血だまりが次第に広がっていった。あとは相打ちのような形で動きを止めたサークをオレたちが倒したというわけだ。
 
「ロ、ロカ!!」
「ロカ殿!?」
「お、お兄ちゃん・・」
 
他の皆もロカを呆然と見ていた。
「と、とにかくだ。両方、サルスベリたちのところへ持っていこう。」
「あ、ああ・・・。」
「そうだな。」
「お兄ちゃんのいうとおりだな。」
 
そしてオレたちは虫の息になった2人をサルスベリの元へと運んだのだった。

――――

「どういうことだッ!?理由を話せッ!!」

ここはサルスベリの研究室。
ラグたちが戻ったとき、先に帰還したミミたちによって起こされたサルスベリとアスターナビュートたちによって、迅速な治療が行われていた。
しかし、治療が一段落してホッとしたところに放たれたサルスベリの言葉に、オレは怒声を張り上げていた。

「そんなに怒鳴るな。大声を出さずとも聞こえている」
「ふざけんなッ!?これを落ち着いていられるかッ!!
 なんでオレがロカとサークにとどめを刺さなきゃならないんだよッ!?」

それは絶対に認めたくない現実であった。
帰還した重傷メンバーの中でも重傷であったロカとサークは、本格的な治療が必要ということで別室に移されてサルスベリの治療を受けていた。
しかし戻ってきたサルスベリは、オレにとどめを刺すことを勧めてきたのだった。

「だからさっきも言っただろう?2人ともかなりの重傷を負いすぎている。
 ロカは内臓を回復不可能なほど焼け焦げている。
 サークはバーサーカーの本性の全てを回復に当てて生命を維持しているから、ヘタに治療をするとバーサーカーとして復活して暴れかねない。

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